303話 ページ25
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捜索は一旦打ち切り、私たちは寮へ戻ってきた。
疲れ果てた上鳴くんは玄関でドサッと倒れ込む。
「ここにいると邪魔になるから退こう」
「マジで一歩も動けねぇ……」
力なくそう言った彼に呆れつつも、肩に手を回してソファまで運ぶ。
口田くんごめんね、と小さく謝ると、大丈夫！と言ったように両手を振られた。やっぱ一国のお姫様は違うわ……
よく見える場所に取り付けられた時計は、もう夜も深いことを教えてくれる。
ご飯食べて寝なきゃ。あ、あと歯磨きも。
「わたしが！毎日のように来た！！」
大きく音を立てて開かれた扉の奥には、オールマイトと肩に根津校長を乗せる塚内さんがいた。
元気と可愛いと疲労感が入り交じってなんだかカオスを感じる。
「青山さんの一件でしょうか」
ヤオモモの問いに、塚内さんは人差し指を立て上に向ける。
オールマイトが口を開いた。
「更にその先だ。
現在限られた者にのみ概要を伝えている。
第二次決戦の最終プラン。その協議を行う」
それを聞いた途端、気が引き締まる。
「この捜索でオール・フォー・ワンが見つかる可能性は低い」
「爆豪がソレ言ってたけど、改めてみなまで言われるとな……」
幾名か無駄な作業だと思われるそれに冷や汗を垂らす者もいた。
たしかに一見すればそう思うかもしれないが……
「逆だ。イレイザーの作戦に繋がる」
「狡猾な臆病者を引きずり出す為には、心をゆっくり解きほぐす必要があるんだ」
上鳴くんたちの言葉に頭を振る塚内さんと、両手で空気を揉むような仕草をするオールマイト。
うーん、やはり少しミスマッチな気もする。
「緑谷くん帰還からのこの流れを、『焦燥』と『疲弊』に見せたい。
“我々が悪手を取り続けている”、“思惑通り”と気持ちよくさせ、『
最後のそれは相澤先生が考案した作戦だった。
そこまで繋げていく彼らに感心しつつも、青山くんがそれに関与していることに頬が緩む。
つまり彼は解放されると思ってもいいのだろうか。
「ですが……“嘘”の判別方法が判然としない以上、まだ青山さんたちへの危険が————」
再び問うたヤオモモ。
前に立つ二人が言うには、音声で即時判定できるシステムがあるようだ。
扉が静かに開かれる。
——————そこにいたのは、心操くんだった。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
