301話 ページ23
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歯を食いしばって涙を流す緑谷くんを横目に、塚内さんは質問を続けた。
どうやら青山一家からオール・フォー・ワンへの連絡はできないらしい。
「オール・フォー・ワンは見つからない。
それが今の見方でしょう……！？」
緑谷くんのそれにハッとした。
あの男は隠れるのが上手すぎる。
それに、次の戦いの火蓋を切るタイミングはあちらが握っているのだ。その為どうやっても後手後手になってしまう。
だからせめて、こちらが相手の出方を伺うのではなく、誘導できたら。
——————そこで、鍵となるのが青山くんだ。
今この状況で、彼だけがオール・フォー・ワンを欺けるかもしれない。
「待て待てガイズ！飛躍しすぎだ！」
マイクが間に入る。
彼は「今更信じられるのか」と青山くんに疑いの目を向けていた。
「それは過去の話でしょう」
間髪入れずに飯田くんが反論する。
「彼の心の内を掬い取れなかった、俺たちの責任でもあります。
だからこそ、
今、泣いて絶望している
手を取ってもらいたい。
それが……彼と俺たちが、再び対等になれる唯一の方法だからです」
彼に続いて切島くんも説得し始めた。
その目には涙が浮かんでいる。
「……青山くん。
同じように罪を持つ者として言わせてもらう。
過去は消えない。この先 一生ついてくる」
身をかがめ、彼と無理矢理目を合わせた。
逸らされないか心配になったが、そんなことはなく、その闇を持つ深い青はじっとこちらを見つめた。
「でも、まだ青山くんがヒーローになりたいと思うなら。
夢を諦められないのなら。
何回だってやり直せるんだよ。
この私からの言葉なんだ、説得力ならあるはずだけどな」
ニッと目を細め、歯を見せて笑った。
きっと彼が涙を流す理由は恐怖だけじゃない。
一年間ずっと私たちを騙すことになってしまった後悔や罪悪感もあるのだろう。
その気持ちがあるなら十分だ。
まだ希望はある。
青山くんへの思いをぶつけ、場が熱くなり始めた時、塚内さんがそれを止めに入った。
そしてマイクの持つタブレットから相澤先生の声が聞こえる。彼は緑谷くんに具体策はあるのか尋ねた。
言い淀む彼に対して「だろうな」と呆れたように呟いた後、塚内さんへ「自分にも責任がある。ただ気持ちは
「青山、俺はまだお前を除籍するつもりはない」
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
