300話 ページ22
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どうやら青山くんは、幼い頃オール・フォー・ワンから“個性”を与えられ、支配されてしまったらしい。
あの男からの指示で、今まで雄英の情報などを渡していたようだった。
「できれば……君たちは下がっていなさい」
根津校長が重い口調でそう言った。
いつもフランクな様子の彼からは想像できない程。
きっと裏切られた私たちの気持ちを案じてのことだったのだろうが、私たちにそんな道理はない。
「葉隠さんが見つけてなかったら何をするつもりだったんだ……！！」
尾白くんが、傍で泣く葉隠さんに寄り添いながら訊いた。
静かに涙を流す青山くんは何も答えない。
塚内さんはそんな彼とその両親に対し、オール・フォー・ワンについて吐くよう言った。
しかし、彼らはただ頼まれたら実行するだけで知っていることは何も無いようだ。
身体を震わせ、「失敗したら殺される、嘘をついても殺される」と呟く青山くんのお父さん。
「どこにいても場所がバレる……必ず死に追いやられる……！！」
きっと彼らのしたことは許されることではない。
それはちゃんと分かっている。ちゃんと彼らに怒りも覚えている。
だけどそれ以上にあの男が————人の心など捨て去り、挙句の果てにはそれを言葉巧みに操って、使い捨てるあの男が許せなかった。
「青山優雅は、根っからのヴィランだったんだよ」
違う、それは違う。
彼はただの加害者なのではない。
オール・フォー・ワンのせいでここまで堕ちてしまった、一人の被害者でもあるのだ。
私が否定する前に、緑谷くんが口を開いた。
彼も私と同じようだ。
「罪を犯したら一生ヴィランなんて事はないんだ！
この手を握ってくれ、青山くん！
君はまだ、ヒーローになれるんだから！！」
きっと少年漫画なら、青山くんがここで手を取るのだろう。
でもこれは現実で、そう簡単に上手くいくわけがない。
塚内さんは部下の三茶さんに彼の口を塞ぐよう言った。
そして緑谷くんに「拘束中で手は取れない」と冷静なツッコミを入れる。たしかに。
「事情はどうあれ、オール・フォー・ワンに加担した罪は消えない。
それに、状況から
セントラルの検査結果が出るまで、これ以上彼に喋らせるのは良くない」
彼の言う通りだった。
相手の嫌がることを率先してやってくる奴だ、頷いた途端に爆発四散とかあるかもしれないし。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
