299話 ページ21
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訓練中、私のすぐ側で咳が聞こえた。
炎を出しながらそれのした方を見れば、先程まで戦っていた轟くんがいる。
彼は新技を編み出している途中らしい。
どんな技になるのか気になりながらも、「大丈夫？」と声をかけた。
咳はもう治まったようで、轟くんは私の質問にこくりと頷く。
「火炉木はどうだ？」
「まだそんなに変わらないかな。
最大火力にはもう慣れたし痛くないんだけど、これ以上火力を上げるのが難しくて」
返された質問に唸りながらも答える。
心の中では今以上の力を求めているのだが、“個性”がそれに応えてくれないのだ。
恐らくこれが限界なのだろう。身体的理由によるものではなく、この力自体の上限。
今やってもあまり進展は無さそうだし、今度はおじいちゃんの方の“個性”訓練をしよう。
そう思ってヤオモモが創造した物を貰えないか尋ねた。
「ヤオモモ！これ貰ってもいい？」
「勿論ですわ！
使い道にも困っていましたし、火炉木さんの為になるならよろこんで！」
ぷりぷりと独特の可愛らしいオーラを纏いながら快諾してくれた彼女に礼を言い、両手に持てるだけ持って自身の訓練していた場所へと戻った。
そしてそれにチョンチョンと指先を当てて行き、火種をつける。
製作者の彼女に申し訳なく思いながらも着火させた。
音を立てて炎を上げるが、それはまだ赤いまま。この色を変えていかねば。
ただただ無心に同じことを続けていく。
非効率極まりないだろうが、これより良い方法も思いつかないいからこうする他ない。
なんとか黄色まで辿り着くことができたけれど、ここで満足しちゃ駄目だ。
せめて最大火力と同程度のものを出せなければ、彼らにダメージを与えるのは難しい。
ヤオモモから貰ったアイテムたちも無くなってしまったし、もう一度取りにいかないとな。
再び身体を彼女の方に向けて走り出した。
腕一杯に創造物を抱えて戻る途中、やって来たオールマイトが放った言葉に耳を疑った。
彼の言葉を信じたくなくて、嘘だと思いたくて、その話に出てきた
皆も同じようで、切羽詰まった表情だった。
音を立てて開かれた扉の奥には、両手両足の首と腹部を抑えられた男女三人がいる。
それを見て、オールマイトが言ったことは本当だったと感じた。
——————青山くんが、「内通者」だったのだと。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
