281話 ページ3
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ホークスの叫びが届いたのか、レディ・ナガンは息を吹き返した。
「二ヶ月以内に……！灰掘の森林……洋館へ……
二人をゆっくりと地面へ下ろす。
ボロボロになった彼女は掠れた声で言葉を紡いだ。
どうやらナガンの他にも声を掛けられた人がいたらしい。
じゃあまた緑谷くんが襲われる可能性もあるのか。
すぐに駆け付けられるよう、今よりちょっと彼に近づいた方がいいかもな。
ふむ、と口元に手を当てた時、エンデヴァーの声が聞こえた。
「デク！！こいつだけで良いんだな！？」
彼の腕の中には死穢八斎會 若頭の治崎がいた。エリちゃんを傷つけた本人である。
なんでコイツがここに。
……いや、彼もたしかタルタロスに収容されていたと聞いた。脱獄した際にナガンと行動を共にすることにしたのだろう。
「おい、話が違うぞ。捕まったじゃないか。
オヤジに会わせろ……！！俺にはもうオヤジしかいないんだ！
オヤジに謝りたい……！！」
まるで反省の色が見えないその男に呆れた。
今まで散々エリちゃんを傷つけてきたというのに、あの子に対する謝罪は無しか。
「治崎。エリちゃんにしてきた事、覚えてる？
謝りたい人がいるんだね。
その気持ちをもしエリちゃんに向ける事ができたなら……
レディ・ナガンとの約束を、僕が引き継ぐよ」
緑谷くんがしっかりと治崎を見据えながらそう言った。
あの男にそんなことができるとは到底思えなかったが、まあ実行するのは緑谷くんだ。こちらが口出しすることでもない。
「少年！！無事か！？」
荒々しく止まった車からオールマイトが出てきた。
フロントガラスが割れている。何かに巻き込まれたのだろうか。
「レディ・ナガンと治崎廻、確保だ！
警察に連絡！救急に連れていく！！」
「緑谷くんもひどい怪我をしてる！一緒に————」
ホークスの声を聞きながらも、彼は力なく横たわっているナガンの頬に手を伸ばした。その顔は険しい。
「……緑谷くん」
「っあ、ごめん」
ハッとしたようにこちらを向いて謝る彼。
何に謝っているのかさっぱりだ。
「……心配だね」
「……うん」
ナガンの顔にはヒビが入っていた。折角の綺麗な顔が台無しだ。
きっと彼女も、オール・フォー・ワンにとっては目標達成のための駒の一つに過ぎなかったのだろう。
人の心を弄ぶあの男を倒さねば、という気持ちがより一層強まった。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
