291話 ページ13
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エレベーターに乗せられ、一階まで降りる。
そこには誰もいない。そりゃそうだ。皆もう寝てるんだから。
爆豪くんは私にソファで待つよう言って、キッチンの方へ向かった。
ほんとなんなんだ、と腕を組む。
そうしていると、どこからかいい匂いがした。
どうやら爆豪くんのいる調理場からのようだ。
何作ってるんだろう？
疑問に思って近づこうとするも、「待っとけつっただろが！」と吠えられた。怖い怖い。
大人しく座って待つこと数分。
目の前に美味しそうなパスタが置かれた。
ぐう、と腹の虫が鳴る。
それを聞いた爆豪くんが鼻で笑った。
「さっさと食え」
「い、いただきます……？？」
突然ご馳走されたことにまたしても困惑する。
が、目の前で輝きを放つミートソーススパゲティの誘惑には勝てず、フォークに麺を絡ませた。
「美味いか？」
「うん、美味しいよ」
ぶっちゃけ味がしないので分からないが、これだけ美味しそうな見た目をしてるんだ、きっと味もいい。
そう思って想像で答えた。
すると、またしても爆豪くんは笑いを零した。
意味がわからなくて頭を捻ると、彼はある一本の小瓶を掲げる。
そこには炎に包まれる骸骨のイラストと共に、禍々しい字でデスソースと書かかれていた。
こいつまさか。
「適当なことぬかしてんじゃねェぞ」
「……前に爆豪くんに教えたじゃん。なんで今更」
む、と唇を尖らせる。
インターンの時だって、私の味覚異常を分かった上で麻婆豆腐よそってくれた。
……もしかして、あれは偶然だったのか？
少しだけ残念に思いながらも手を動かすのはやめない。
どんな味なのかさっぱりだが、腹を満たすにはちょうど良かった。
「
「え？」
先程とは打って変わって真面目な顔で言った彼の言葉に、思わず間抜けな声を漏らす。
どうしてそんなことが言えるのかが分からなかった。
「前、轟ン家で食った時の麻婆どうだった」
「……美味しかった、と思う」
「味はしたか？」
「うん、ちょっとだけだけど。ピリッとして…………あ、」
そこでやっと意味を理解する。
「……ねぇ、爆豪くん。
冬美さんの四川麻婆と、デスソースってどっちが辛い？」
「デスソース」
さっと血の気が引く気がした。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
