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Ki*
お互い靴を脱いで
抱きしめながらキスをすると
さっきエレベーターの中で
キスしたときよりも
Aの身長がかなり低く感じる
そう言えば
高いヒール履いてたもんな
なんて、余計なことを考える余裕も
最初は少しあった
薄暗い明かりの中
釘付けになる
無駄なく全てが完璧に綺麗で
一瞬、触れるのも怖い気がした
決して汚すことは許されないような
だけど、
めちゃくちゃにしてしまいたいような
細い手首を
シーツに沈めても
吸い込まれるような瞳に
支配されているのは
俺のように思える
酒と音に酔って
視線や仕草に導かれて
Aの中に引き込まれる
いつもの夜とは違う夜
会ったばかりで
Aのことなんて
何も知らない
だけど、もっと知りたい
暗がりで交わる視線
惹かれていく
重なりあえば
甘く溶け出す
*
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作者名：ゆう | 作成日時：2019年1月18日 19時
