キスと約束 (ページ6)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:26,639 hit

6話ページ6

A「ただいま～！」

廉「ただいまって、俺らしかおらへんやん。」

今日も、廉と一緒に下校。

廉のお父さんは仕事の関係で帰ってこないことが多いし、廉のお母さんも仕事が忙しいらしく、帰ってくるのは夜中だったりする。

だから、廉とふたりきり。

けれど、ふたりだからって変な空気になることはなく、

A「廉、ゲームしよー。」

廉「え、お前、課題は？」

A「あとでええやん。今はゲーム♪」

なんて普通のノリ。

廉「A、こっち見て？」

A「ん？」

言われた通りにうしろを振り向くと、

突然のキス。

廉「ふっ、びっくりした？」

A「もー、急にするのやめてやー。」

廉「よし、やるかゲーム。俺、手加減せんけど？」

A「いらんわそんなん。」

私達は普通にハグもするし、手も繋ぐし、キスもする。

けど、決して付き合ってる訳ではない。

たとえキスしたって、すぐにいつものノリに戻る。

これが、私と廉の関係。

お互い、恋とか、好きとか、そういう気持ちはない。

だから、したとしてもキスまでで、一線を越えたことはない。