17話 ページ17
Aside
朝目を覚ますと、とてつもない痛みがお腹を襲った。
実は、昨日から女の子の日なんです…。
それにしても今日の生理痛、年にあるかないかの辛さかも。
マジ痛い…。
起き上がれる訳もなく、そのまま布団にくるまっていた。
そんな私の状況を知らない廉は、いつものように私を起こしにくる。
廉「A〜！今日休みやからってダラダラ寝てたら太るで〜？はよ起き！」
入るからな！って扉の前で叫んだあと、ノックもせずにズカズカと入ってくる。
普通同い年の女子の部屋にノックもせず入る？
いくら私と廉やって言ったって、一応現役高校生やからな？
廉「いつまで寝とんの！はよ起きてや〜！ゲームしたいねんけど〜！」
いつもの私なら、何らかの反応は示すけれど、今日は無理。
A「ん…。今日は無理…。」
ささやく程度の音量で答えた。
廉「え、どうしたん？具合悪いん？」
さすが廉やわ。
私のどんなに小さな異変にも必ずと言っていいほど気づく。
今まで気づかなかったことはほぼない。
A「…ちょっと、お腹痛くて。」
生理って言おうか迷ったけど、急に言われたら廉だって困ると思って、お腹が痛いと答えた。
廉「えぇ、風邪？」
A「…じゃなくて、生理…。」
まぁ、それで廉が納得するわけないから、最終的に言わなアカンねんけど。
廉「ぁ…。」
まぁ、そうなるよね(笑)
A「大丈夫。寝てたらよくなるから。」
廉「ホンマに…？」
布団から顔だけを出し廉を見てみると、
明らかに不安そうな目で私を見つめてくる。
A「ん〜…、じゃあさ、廉ママに言って、薬もらってきてくれる？」
このまま不安そうな廉を見てるのも面白いな、と思ったけど、
さすがにそれはかわいそうだから、
おつかい？的なのを頼んであげた。
ちょうど薬欲しかったし。
廉「分かった！あとは？何か必要なものある？」
A「ん〜、今のところは大丈夫。」
廉「おっけ。行ってくるわ！」
そう言って部屋を出て行った廉を見て、
『小学生かよ(笑)』
なんて思ったことは絶対ヒミツ(笑)
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作者名：西野恭亜 | 作成日時：2018年11月25日 22時
