キスと約束 (ページ13)

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13話ページ13

廉side

帰ったのはいいものの、Aはすぐに自分の部屋にこもろうとする。

勉強するとか言って…。どうせしないくせに。

いっつも俺の写してるくせに。

そんなところもまた可愛いんやけど。

だから、Aの部屋に入ってキスしてやった。

今までよりちょっと深いやつ。

けど、それだけじゃ足りなくて、もう一回してやろうと思った。

その時、

廉母「ただいま～」

おかんが帰ってきた。

あぁ～！！

なんでこんなタイミング悪いん!?

そんなん、絶対A逃げるやん！

あーあ。

でも、これでよかったんかもな。

あのまま続けてたら、俺どうなってたか分からへんし。

中途半端な気持ちでAに手出したないし。

確かに、Aは可愛い。

顔も性格も、全部。

けど、俺にとっては、なんていうか…妹？

妹ではないな。

家族みたいとか、そんなん思ったことないし。

だからと言って、好きな人って訳でもない。

俺がずっとAA言ってるから、好きだって勘違いされることが多いけど。

俺にとってAは、

好きとかそんなんよりも、もっと深いところで思っている人。

何があっても守りたい人。

やって、約束したんやもん。

俺がAを守るって。