天使の粉雪～nika～ (ページ3)

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episode2 ページ3

「OK‼」

俺は
自分の部屋のカギをかけて引っ越し中の隣の部屋の前を通過。

『お兄さん、その荷物そっちね‼』

「わかりました‼」

部屋の中からは
俺の睡眠を邪魔したにくき声が。

顔拝めないかな…。

素通りした道を
少しUターン。

女だからって
俺の睡眠っていう貴重な時間を奪ったんだからな‼

可愛くても
綺麗でも
少しはガッツンと言わないと‼

だけど…。

俺の意志がもろく崩れる事になるとは…。

「あと、ベットだけですね。」

「じゃあ、手伝います。」

部屋の中から
引っ越し業者のお兄さんとフードをかぶったパーカーにジーンズ姿の女の人が

「あっ…。」

最初
パーカーのフードをかぶっていた彼女の顔がちゃんと分からなかったけど

彼女が
俺の存在に気づいて
フードを頭から離した時

そこには…。

「マジで…。」

社内中でも
マドンナ的な彼女の顔が。

A「あっ、すみません。うるさかったですか？」

「い、いや…。」

おい、俺‼

さっきまでの勢い
どこにいったんだよ…。

A「今日隣に引っ越してきた原田です‼」

知ってます。

っていうか
いやって程に
あなたの存在知らされてます…。

だけど

彼女の方は
俺の事知らないってカンジ。

それもそうか…。

何人もいる会社の人の事

いちいち
名前も顔も覚えてる訳ないか

ほっとした自分と
バレてはマズイって自分が入り交じって
変な感情のまま軽く挨拶を済まし
彼女の部屋をあとにした。