天使の粉雪～nika～ (ページ18)

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episode18 ページ18

A「子供みたい。(笑)」

「ウルサイ…。///」

Aが持ってきてくれたタオルで汚した部分をフキフキ。

A「でも、半分本当ですよ？」

「えっ？」

A「ちゃんと話して間もないけど、二階堂さんの前だと変に肩に力がはらないっていうか…。
すべて包んでくれそうっていうか…。」

また
どうせからかうんだろ？(笑)

チラッと
Aの方をみると

そこには
からかう様な表情じゃなくって
少し切なそうな表情。

初めて
Aの事をみかけた時の事を思い出してしまった。

それまでは
仕事とかで何度か喋った位でそんなに気に止める事はなかったんだけど

ちょうど
去年の今ごろだったかな…。

会社全体の恒例行事での旅行。

他の課の人達とも唯一コミュニケーションが取れる場所。

俺は
千賀と他の課の人達と
喋ったり行動を共にしたりしてたんだけど

その時でも

たまに
チラチラ目に入るAの姿が
楽しそうにしてるんだけど
どこか寂しげで

笑ってるんだけど
なんか
無理してる様な
消えちゃいそうな儚い感じの顔で笑っているのがなんか引っかかって…。

そんな
表情のAが
また
俺の目の前に現れたから
しばらく動けずに
俺とAは
みつめあう感じになった。

A「…。」

「…。」

A「ﾌﾟｯ…。(笑)」

「えっ？」

A「何真剣な顔して話聞いてるんですか？(笑)」

「はぁ？」

そこには

切ない表情のAじゃなくって
意地悪っぽく笑っている表情のAに戻っていた。

A「ダメですよ？(笑)悪い女の人に引っ掛かりそう。(笑)」

「お前なぁ…。」

マジでなんなんだよ…。

少し
心配したのに…。

A「ごめんなさい。(笑)ごめんなさい。」

まだまだ
笑い足りない感じのAは笑い足りないのか
豪快に笑い続けていた。

あんまり
深刻に考えててもな。

俺とAは
同僚兼
お隣さん同士兼
友達の関係。

恋人同士だったら
もっと色んな事してあげれるけど

俺のしてあげれる事って
たかがしれてるし…。

この時の俺は

まだ

Aの暗い深い闇に気づいてなくって…。

A。

ごめんな…。