天使の粉雪～nika～ (ページ12)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:10,526 hit

episode12～youside～ページ12

ニ「ごめん、ごめん。(笑)何もしてないよ。」

「えっ？」

ニ「原田さんが考えてる様な事はなかった。」

よかった…。

まぁ

朝起きた時
ちゃんと洋服着てたもんね

でも…。

ちゃんと
教えてもらってホッとした自分がいた。

もしかしたら

自分の意識のないうちに
迫ったって事もあるかもしれないから

紗知が言うには

酔ったら
誰にでもキスしちゃうらしいから…。

ニ「でも…。」

「でも…。？」

ニ「俺達の事、バレない様にしないとね。隣同士に住んでる事。」

私達の会社は
社内恋愛は禁止とかじゃないんだけど

私は
常務秘書って立場。
二階堂さんは
営業部のリーダー
仕事と私生活が混同してるって思われたら
後輩に指導とかしにくくなるんだと思う。

それに

北山さんが
私の事を可愛がってくれてるみたいなんだけど

噂なんだけど

自分が知らない所で
私と他の男子社員の人が喋ったりしていて
気にくわなかったら他の支社に飛ばしちゃうらしくって…。

たぶん
二階堂さんもその事を考えてるんだと思う。

「大丈夫です‼会社では、今まで通りにしますから。」

ニ「その方がありがたいかな。でもさぁ…。」

「でも…。？」

ニ「折角、隣同士で出会いはどうであれ知り合いになったんだし何か困った事あったら何でも言って？」

「えっ？」

ニ「変な意味じゃなくって…。今の時代何あるかわからないでしょ？」

キョトン顔の私に
必死に説明している二階堂さん。

あれ？

さっきと立場逆転してない？

そう思ったら

なんだかおかしくなってきて

「ｸｸｸッ…。ワッハハァッ。」

ニ「なんだよ。///」

「すみません。(笑)でも、ありがとうございます‼」

私がお礼を言うと
からかわれて恥ずかしかったのか
真っ赤ッかな顔の二階堂さんがいた。