愛してください【Tomohiro.k】

愛してください___28 ページ29

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『っ…見たらいけない』











アルバムが入っていた段ボール箱はこれ以上見たらいけない気がした。



でも、私の見たいっていう気持ちが止まらない。



後戻りが出来ない気がしていたなのに私は段ボール箱に手を伸ばした。











『な、何これ…』












段ボール箱の中は私の写真とか無くしていたと思っていた私の私物。



そして・・・



私のクラス全員と私の近くに居る先輩、後輩、友達の写真。



中にはアルバムと同じような写真。











「A、何をしてるん？」











・









・









・









っ！！



後ろを振り向くと神ちゃんが居た。



見たことがない表情の神ちゃんが私の目の前に居た。











『そ、掃除を…』



「ふーん。…っんで、手に持ってるのは？」



『っ……』



「怒ったりせんよ？」












私が持っている写真を奪われた。



頭の中では逃げろと言っている。



でも、私の体は動けない。



違う、神ちゃんから目を離すことが出来ない。












「気になるやろ？この写真のことが」



『っ………』



「この写真は全部Aが関わっている人たちの写真やねん。集めるのに苦労したけど、Aのためと思ったら頑張れたわ」












私の目の前にいるのは誰？











「それで必要ない人間は排除してねん…って言っても関わりすぎたり俺の素顔がバレたり…一番許せんのがAのことを誰よりも自分が愛していると言った男なんやけど、な」











私の目の前にいるのは誰？





知らない。





こんな神ちゃん





私は知らない。











『っ……か、神ちゃんが…今までの友達とかを傷つけたの…？』












私は気付いたら言葉を出していた。




聞きたくないことを私は聞いていた。











「そうや」












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