【d!】紫煙に口づけ【shp】 (ページ10)

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迷いなく答えを出した僕に頷いたグルッペンは、大先生とコネシマを呼ぶ。

「明日、こいつを連れていけ」

グルッペンの言葉に2人とも驚きを見せる。

「まじで？！グルちゃんほんまに言うてる？」
「せや。実家なんやろ。情が出たらどうすんねん！効率が落ちるだけや」
「安心していい。問題ない」

異論は認めない、と言わんばかりの声に深い溜息をついた2人はしゃあないなあ、とこちらを見た。

「久しぶりやね。元気しとった？」
「……まあ、ぼちぼち」
「えーっと、コネシマです。どうも」
「ショッピです。コネシマ公爵」

そう言うとコネシマは苦い顔をして、頭を掻く。隣に立つ大先生は笑いを堪えるようにどこかに視線を向けていた。

「その、公爵呼び止めてくれへんか？コネシマでええ」
「でも、」
「ここでは階級もなんも関係あらへん。素直にコネシマって言ったって、な？」
「大先生…面白がってるやろ」
「いやちゃいますがな」
「じゃあまあ、コネシマさんで」

そう言うとおん、と返事をしたコネシマはどこかへ歩き出した。呆然とその姿を見ていると大先生についてこい、と促される。辿り着いた先には、恐らく武器が保管されているのであろう棚と、地図が広げられた大きなテーブルがあった。

どうやら、このことは随分前から決まっていたようで、特に話し合うでもなく明日の動きについて伝達される。

「銃は扱えるか？」
「まあ…嗜む程度ですけど」
「それでいい。無理に前に出ようとするなよ」
「……わかりました」