#人助け �� ページ7
．
潜入任務からの帰り
ターゲットとなる国が近いため
馬車は使わず徒歩で帰る。
その帰りの山道で
賊と遭遇する。
相手は屈強な男三人。
と、縛られ口も塞がれ
身動きが取れない少女。
白い肌、ブランドヘアに青い瞳は
賊に狙われやすい容姿。
こいつ等はきっとこれから
私が任務に行ったあの国へ行き
少女を売り払う気だ。
ここで食い止めなければ。
「 おいお前！ここを通りたければその荷物を置いていきな！ 」
「 さもないと、お前も痛い目に合わせる！ 」
『 へえ〜、痛い目ねえ…じゃあ自分等強いんや。 』
「 お、おい、この口調、我々国の人間じゃないか…？ 」
「 だからなんだよ。こんなひょろい奴に俺等が負けるわけねえだろ！こっちは大の男三人だぞ！ 」
『 ほお、舐めた口聞くやん。今ならその子逃すんやったら許してやってもええで。 』
「 こいつは俺等のもんだ！お前等、やっちまえ！ 」
一人がそう叫ぶと
残りの二人が襲いかかってくる。
その間少女は心配そうな目でこちらを見ていた。
大丈夫、まだ彼女には感情がある。
まだ間に合う。
とりあえず飛びかかってくる猿共は
ぶっ飛ばして埋めるか。
持っていた武器は使わず拳で戦う。
つい最近、
ゾムと武器無しで模擬戦したばかり。
それに比べたら
速さも強さも劣るな。
あっという間に気絶させて
縛って木に括る。
「 お、おい…嘘だろ…なあ、話せばわかる！！ 」
『 だから言うたやろ、その子逃したら許してやるって。 』
「 わかった、逃す！逃すからっ…！ 」
『 遅いんだよ。こういうのは、言われた時にすぐやらな。 』
もう一人も気絶させて一緒に括る。
そして
囚われていた少女の元へ。
少女は恐怖で震えている。
『 ごめんね、私のことも怖いよね。助けたつもりが、目の前であんなボコボコにしてるところ見たらそりゃ震えるわ。 』
我ながら反省しつつ
彼女を縛る紐を解く。
『 私のこと怖いかも知らんけど、こんなところ一人置いていくわけにも行かんし、一緒に居ってもええ？ 』
と聞くと、
こくっと頷いた少女。
『 ありがとう。 』
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊＊＊(プロフ) - ただのヤニカス(タバコ吸ったことねえ)さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そんなあなたがすき。 (3月8日 0時) (
レス) id: c7c3e52220 (このIDを非表示/違反報告)
ただのヤニカス(タバコ吸ったことねえ) - すき (3月5日 15時) (レス) @page29 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊＊(プロフ) - トールさん» 返信遅れてしまいすみません。タイトル等全て変更いたしました。ご指摘ありがとうございます。 (1月15日 1時) (レス) id: c7c3e52220 (このIDを非表示/違反報告)
トール - タイトル設定タグ検索避けできてませんよ〜＾O＾、早めに検索避けしてください。 (2023年2月18日 5時) (レス) id: 6044c7b66b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊＊＊
| 作成日時：2022年3月4日 0時
