私の日常 番外編【wrwrd!】

#完敗 ページ24

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sha「 A〜、まあ元気出せよ、な？ 」

『 …。 』

kn「 せや、今日は偶々運が悪かっただけや。気にすんな。 」






私が何故こんなに励まされているのか。

それは今回の任務に失敗したからである。

今回私が任されていたのは個人任務。

我々国を狙う他国に潜入し

内情を探るというもの。

この手の任務は割と得意な方で

ほぼ失敗をしたことがなかった故に

今回少しのミスで自分の存在がバレて撤退、

またその報復として攻めてくる敵国に

すぐ応戦体制に入らなくてはいけなくなったことで

他の隊員達にも迷惑と労力をかけてしまったことが

一幹部として、とても不甲斐なく思えて

自分に失望した。






zm「 Aがあの手の任務失敗するなんて珍しいやん。なんかあったん？ 」

『 …いや、シンプルに油断しただけ。 』

ut「 まあ、無傷で帰ってきてくれたし、僕的には、っていうか多分みんなAちゃんが無事でいてくれるならどんなに失敗しても大丈夫だよ。 」






気づけば周りにどんどん人が増えていく。

今はその優しい言葉が何よりも痛い。






『 …ありがと。ちょっとグルさんとトン氏の所行ってくる。 』

kn「 お前、あんまり気ぃ落とすんじゃねーぞ。 」

『 うーん、それは無理かもね。 』

sha「 メンタルやられてんなよ、ゴリラなんやから。 」

『 うっせ。 』





はあ。

足取りは重いけど報告もしなきゃだし

総統室へ。



コンコンコン





『 …私でーす。 』

gr「 ほら見ろ、思ってた通りや。 」

『 …何？ 』

tn「 いや、今回の任務、普段失敗しないAの得意な潜入系の任務やったから多分気を落としてるんやろうなって話しててん。 」

『 んー…まあ、任務失敗もそうやけどそれよりも私はみんなを巻き込んだことが一番嫌やったね。ほんまごめん。 』

tn「 何を言うてんねん。巻き込むなんて俺らの中では日常茶飯やろ。お前だけちゃう。 」

『 …。 』

gr「 お前の性格上、迷惑だ、と責め立てられた方が余程気が楽だろう。だがここは我々国。抗争を娯楽と捉える人間が多い。勿論、俺は大歓迎だゾ。 」

tn「 俺としてはなるべく避けてほしいんですけどねえ？ 」

『 もう失敗しないから。 』

gr「 期待している。 」

tn「 ほな、報告書の提出よろしく。 」

『 はあい。 』






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