私の日常【wrwrd!】 (ページ40)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:160,879 hit

#外交官ページ40

．

これから長い戦いになるだろう。

向こうもどう動いてくるかわからない。

それに、

こっちで刺客を捕らえてる以上

向こうは我々国からの

“ 宣戦布告 ”

と捉えてるだろう。

それはきっと

グルッペンの思惑通り。

だけど

問題はそこじゃない。

もし

αの狙いがグルッペンではなく

私なら話は別だ。

前回、αに潜入した時

奴等の狙いはグルッペンと読んだが

今回、αから刺客が送られてきた。

もしグルッペンを狙っているのであれば

私ではなくグルッペン本人を狙えばいい

が、

刺客の少女は紛れもなく

私に銃口を向けた。

即ち

奴らの狙いはもうグルッペンではない。

もしくは

グルッペン “ だけ ” ではないのか。

いや、違うな。

…もし私だけなら__________

os「 _____ちゃん、Aちゃん？」

『 …ん？ごめん、何？』

os「怖い顔してためう。」

『あ、いや、ちょっと考え事してた。』

帰りの馬車の中。

二台で来た馬車の

メンバー振り分けは

一台目はグルッペン、ゾム、ショッピ君と

α国からの刺客の少女が、

二台目にはオスマン、大先生と私だ。

大先生は飲みすぎたのか

私の隣で爆睡している。

os「あの子が気になるん？」

『 …せやなあ。我々国への宣戦布告なんやろうけど、どこからなんやろうなと思って…、』

os「 Aちゃん、ほんまはわかってるんじゃないの？」

『え？』

os「あの子が狙ってたのは多分Aちゃんや。あの子の目を見ればわかる。ずっとAちゃんを見とったよ。それに、Aちゃんにも、心当たりがあるんでしょう？そんな顔しとる。」

『 …あーあ、マンちゃんいやや。いつから気づいてた？』

os「あの子のところに皆んなで合流したときかなあ。」

『なんなんその能力。チートやん。』

os「長らく外交官やってるとこうなるらしい。」

彼に隠し事はできない。

そう判断し

マンちゃんにだけ

全てまではいかないが、

少し話すことにした。

．