私の日常【wrwrd!】 (ページ26)

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#あの時ページ26

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あれから

私はα国の軍隊に入隊。

私が暗殺組織にいたという経歴は

助けてくれた彼の手で消されていた。

“ 貧しい国の人攫いから逃げ出してきた子 ”

という設定になっているらしい。

ある日の訓練中

「そこまで！」

『 …ありがとうございます、』

「戦い方、うまくなったな。」

『いえ、まだまだです。』

「お前が入ってきた当初は、自分、死にに行きます！みたいな戦い方してて、見ててヒヤヒヤしたよ。」

「ははは、そういえば、そんな時期もあったな。」

『あの時は、まだ何も分からなかったので…。』

「伸び代があっていいな！お前はまだ若いから。俺らはおっさんだけどな！」

「おい、俺まで入れるなよ！」

頼りになる先輩方。

彼らは私に戦い方を教えてくれた。

組織にいた頃は

相手を殺すこと

それだけを考えて戦っていた。

しかしここでは違う。

相手を抑えつつ

いかに自分を守れるか、

この2点を重視した戦い方だ。

この時の私は

あともう一歩で幹部、

というところまで来ていた。

任務もこなし、

一人任務だって任されることもあった。

若い女にそんな大役は無理だ、と

反対の声もあったが

努力と実力でなんとかしてきた。

しかし

ある日の任務によって

私の運命は

大きく変わる。

．