私の日常【wrwrd!】 (ページ11)

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#阿保かゴリラかページ11

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コンコンコン

「はい、」

扉を開けば

また寝ていないであろうトントン。

おそらく彼の限界はもうすぐそこ。

目の下の隈がそれを物語っている。

ほんまうちの書記長は仕事の虫やな。

そんな君に差し入れやで。

『トン氏～、マンちゃんが紅茶淹れてくれたよ。休憩し。』

tn「 Aか。これ終わったらな、ありがとう。オスマンにもお礼言っといてくれ。」

『冷める前に飲んでな？？なんか、いい紅茶らしいで。』

tn「めっちゃええ香りするし、めっちゃ美味しい。」

飲んだね？？

飲んでしまったね？？

tn「 …なんか入れたやろ…眠くなって、…。」

そのまま机に伏せてしまったトントン。

『よう分かったなあ、トントン。マンちゃんには内緒やで。』

せやで、

睡眠薬入れたよ。

それもかなり即効性のあるやつ。

少なくともあと１時間は起きないやろな。

この人寝ろ言うても寝ないから

強行突破やで。

『どないしよ、シャオちゃんくらいなら担げるけど…トントンいけるかあ？？』

机に伏せてしまったトントンを

起こさないように

ベッドへ運ぶ。

が、

『あー…あかんわ、重い。けどここで寝たらあかん。ちゃんと布団入りや…！』

なんとかベッドへ移動させた。

仕上げに布団かけて眼鏡外して

よし、完璧！

『ばり重かった…、けど運べたわ。私ってほんまゴリラやな。』

なんて呟きながら

先ほどまでトントンがいた席に着く。

優しいAさんが

書類全部終わらせてやるよ。

なんたって

私の役職は

幹部だが総統秘書兼、

“ 書記長補佐 ” だからな！

ある程度片付けて

時計を見ると約１時間経っていた。

普通の人ならそろそろ起きる頃だが

トントンはきっと倍寝るだろう。

疲れているんだ、

それにプラスして彼は寝ていない。

顔の疲れ具合から見て

３徹はしてるな、って感じ。

書類を終わらせ

グッと伸びをする。

そして

デスクにあった紅茶を

『あ…あかん、飲んでもうた。』

この約１時間後、

トントンに起こされた。

なんの恥ずかしげもなく

私は椅子に座り

真上を向いて寝ていたらしい。

tn「何してんねん。」

『やっぱさ？仕事したら喉乾くやん？近くに紅茶あるやん？飲むやん？寝るやんw 』

tn「阿保なん？…でも助かった、ありがとう。」

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