私の日常【wrwrd!】 (ページ29)

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#出会いページ29

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「諦めるのか？」

『！』

背後から声がして

また向き直すと

黒いスーツに金髪の男と

その隣には

背の高い赤いマフラーをした男。

そして反対側には

トルコ帽を被った糸目の

優しそうな男が立っていた。

『誰…？』

「まあ…ただの通りすがりや。それより、お前、こいつら全滅させられるか？」

目の前の金髪の男は

何を言っているんだ。

そう思ったが

彼の紅い瞳は

好奇心に溢れていて、

冗談を言っているようではなさそうだ。

気づくと

『 …銃があれば。』

なんて、答えていた。

すると男は

「これで全滅させろ。もちろん、俺等以外を。」

そう言って拳銃を二丁、投げ渡してきた。

今の私に、

選択肢はなさそうだ。

そう悟った私は

また向き直り

目の前の敵を全滅させることにした。

『私を追ってきたこと、一生後悔させてやるよ。』

そこからは記憶なし。

気づいたら辺り一面血だらけで

「 …ほんまにやりおったな。」

「やはり、俺の目は正しかったな。」

「強いめう～。」

一人は行動に驚き、一人は何かを確信し、

一人は強さに感心していた。

「お前、これから行くあてはあるのか？」

『無い…です。』

「俺の国へ来い。歓迎しよう。」

『 …いえ、そういうのはもう。これもお返しします。』

正直、

何かに縛られるのは

もう疲れた。

誰かを守ったり

仲間とか

もう何も信じられなかった。

．