一歩 ページ1
岡崎健人(18) × 相川七瀬(18)
《 岡崎健人side 》
あと一歩。
君の手を握るまで
あと一歩。
「 健人くん？ 」
『 …へ？あ、どした？ 』
「 駅、着いたから…。 」
『 あ、ああ！悪い悪い！ 』
また。
届かなかった。
「 じゃあ、また明日ね。 」
『 …おう。 』
いいのか、また明日で。
明日は来るけど
今日はもう戻って来ねえぞ。
あと一歩なんだ。
勇気を出せ。
『 な、七瀬！ 』
焦って裏返る声。
だけど今は関係ない。
ただ今は
「 なに？、 」
『 あの、さ、よかったら、次の駅まで、歩かねえ？ 』
君と一緒に居たい。
「 …うん！ 」
走って戻ってくる
君の手を握って
もう一駅分、
同じ歩幅で
君の隣を歩く。
君は言う。
「 ずっと、手を繋いでくれるのを待ってた。 」
「 迷ってる手、いつも見てたんだよ。 」
と。
「 あのな、そういうことは言わなくていーんだよ。 」
「 手繋ぐの諦めようかと思ってたくらい。 」
「 はいはい、悪かったよ。 」
「 あはは、健人くん顔(笑) 」
「 うるせー。 」
あと一歩。
君の手を握るまで
【 あと一歩。 】
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊＊＊
| 作成日時：2019年2月7日 16時
