城を抜け出そう - 4 ページ11
『 何庇ってんのよ、ジョンデは何も…、 』
「 俺が城から出なきゃ、街に出てこなきゃAは辛い思いしなかったじゃん。 」
『 …いや、 』
「 俺のせいだよ。そう言ってたでしょ? 」
何やってるの、
「 全然気づいてあげれてなかった。 」
違うよ、
「 ごめんね。 」
…謝らせたかったわけじゃないのに。
自分勝手、自己中心的。
私は、自分のことしか考えてない。
でも彼は違う。
ジョンデはみんなに優しい。
それは私が一番わかってるでしょう。
私だけに優しいわけじゃない。
わかってるでしょ、
彼は
__________私のものじゃない。
「 本当にいいの?? 」
『 こうでもしないと、過ちを犯しそうです。 』
「 確かに、王家に仕える使用人として、王家の人間への恋愛感情は禁止しています。ジョンデ王子の専属の使用人になって15年。本当に、いいのですね? 」
『 構いません。 』
私は、使用人を辞めた。
彼に謝罪をさせてしまったこと
彼に好意を抱いてしまっていること
彼への独占欲が
彼を縛ってしまいそうで
怖かった。
また
自分勝手に突然姿を消した。
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作者名:*** | 作成日時:2018年2月13日 0時