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Side.Red
家のドアを開けた途端苦しくなる。
何て言うか…呼吸が上手くできなくて溺れてる状態？
思わず肘で鼻から下を塞ぐ。
分かった。康二を纏っていた真っ黒いオーラが部屋全体に充満してる。
横をチラリと見ていると平気な顔で入っていく翔太だけど、過剰なくらいキョロキョロしてる。
翔「なぁ涼太。何かこの部屋空気重くない？…どうした涼太！？」
俺の姿を見て慌てふためく幼馴染み。
驚いている翔太の横をいきなり
「猫！どこ！？猫！！」と駆け出す康二。ねこ？？
急いで靴を脱いで入っていく。
涼「だい…じょっぶ…」と翔太に聞こえるよう呟き、翔太に支えてもらいながら康二のもとへ急ぐ。
リビングの真ん中で何かを抱えていた。
ただ、ただ「ネコ…ネコぉ」と言ってる康二の傍に座る。
この猫は…猫又だ。
猫又は妖怪の一種で尻尾が割れている。
この猫又が康二の力を吸収してるのかもしれない。
祓おうと猫又に触れる。すると一瞬で全身の力が抜けた。
最後に聞いたのは幼馴染みの驚いた声で眠気に勝てず目を閉じた。
涼「ここは…どこだ？」
キョロキョロと辺りを見渡すがあたりはただただ白い世界。何にもない。
すると、そこに
？「お前さんはワシのこと"視える"んじゃな？」
としゃがれた声が聞こえた。
涼「あなたは？」
猫「さっき会った猫じゃよ」
涼「猫又さん？」
猫「あぁ。それにしても久々に人間に声をかけてもらったわい」
出会ったのはおじいさんだった。
涼「それはどういう…」
猫「昔は人も妖怪も生きやすい世界じゃった。特に子どもたちはワシの姿が"視えて"声をかけてくれてたんじゃ。じゃが今は大人も子どもも住みにくい世界になってなぁ、子どもも声をかけてくれなんだ」
涼「そんな中俺が…」
猫「そうじゃよ。嬉しかったわい」
涼「じゃあ何で康二に…」
猫「話し相手になってほしくてな…」
と寂しそうに語り始めた猫又さん。
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侑(プロフ) - きつねうどんさん» コメントありがとうございます。本当にゆっくりなペースで申し訳ないです💦少しずつですが、楽しんでくださいね。 (2022年8月9日 22時) (
レス) id: e77a46f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - かれんさん» コメントありがとうございます。妖怪のことを調べながら創作しているので時間をかけています。続きを考えている途中ですので少しお待ちください！ (2022年8月9日 22時) (レス) id: e77a46f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
きつねうどん - 初めまして、きつねうどんです！霊が見える舘さんがメンバー達を守るこのお話とても面白いです！作者様の無理のない程度に更新していってくださいね。いつでも復帰してください。応援してます！ (2022年8月9日 10時) (レス) @page6 id: 1c0b95a52e (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 面白くて、好きです！！ 霊が見える舘様が仲間を守る話、続き読みたいです！ (2022年7月1日 10時) (レス) id: 3325bdd53c (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - よこすけさん» ありがとうございます。"宮舘"の名字の由来のひとつに神社を守るというのがあったので妄想が膨らみました♪楽しんでいただけたら幸いです (2022年6月27日 18時) (レス) id: e77a46f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：侑 | 作成日時：2022年6月25日 20時
