回想…りょうた ページ6
お父さんとお母さんが天国へ向かった時
しょうたがショックのあまり倒れてしまった。
お兄ちゃんたちはこの時ばかりはしょうたのことを俺に任せて様々な手続きにてんてこまいだった。
俺は…泣けなかった。
しょうたのことについて緊張していたこともあるし遺品を片付けるのに手間取ったというところもあるが、何よりココロがどっか行った。
ココロにぽっかりと穴が開いて何も感じない。
涙も何も出ずに救急車を呼び、兄たちの代わりに状況説明をし、しょうたの担当医に入院の説明を軽く受けた。
医「しょうたくんも心配だけど…僕は涼太くんの方が心配だな」
涼「…え？」
医「思い詰めた顔をしてるよ？ずっとしょうたくんに付きっきりだもんね。そりゃココロも泣いちゃうね？だって涼太くん…ずっとココロが泣いてるもん」
そんなこと言われたのはじめてだ。
小さい頃から責任感の強い、泣かない子に育ってきた俺。そんな俺が…泣いてるの？
医「大丈夫だよ。"大丈夫"ってね、魔法の言葉なんだ。失敗しても間違えても大丈夫。まだやり直せる。涼太くん、大丈夫だよ、大丈夫」
目頭が熱くなった。
苦しかった。悲しかった。誰からも受け止めてもらえなくてツラかった。そんな想いをこの"大丈夫"で受け止めてくれたんだ。
俺は生まれてはじめて…人前で泣いた。
泣いて泣いて泣いて、スッキリしたからしょうたの担当医の「櫻井さん」にお礼を言って診察室を出た。
その直後照兄が来たところだった。
そして俺に見えないナイフで俺のココロを刺した。
照「なんで、お前泣かないんだよ…何でなんだよ！お前の親じゃねぇのかよ！もう…お前怖いよ…」
葬儀の準備で忙しくて泣く暇もないくらいバタバタしてるから怒りをぶつけたくなるのも分かる。
でも、今の俺にはそのひと言がココロの扉に鍵をかけるひとつのきっかけになったことは確かだ。
その次の日からは相談する相手は全て櫻井先生となった…。
(回想終)
→
☆ごめんなさい！メンバーを悪者にするつもりは全くございません！！
でも人間のマイナス面もこの作品には必要になってくるかな？と思いまして…それがたまたま照兄だったということだけですぅ！！
照兄大好きですよ！！
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侑(プロフ) - ゆりんさん» そう言っていただけて嬉しいです。更新の頻度も遅く、なかなかゆりん様のもとへお届けができていませんが、楽しみにしていただけますとありがたいです。 (2022年11月16日 13時) (
レス) id: e77a46f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりん(プロフ) - 侑さん» わかりました！返信ありがとうございます！その方に一応人声おかけしておきます！侑さんの作品大好きです！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 4f47988afe (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - ゆりんさん» ご連絡ありがとうございます。ゆりん様からのご報告をいただきまして、確認を致しました。プリ小説はしておらず、初めて知りました。こちらの小説がオリジナルですのでその点のみご留意ください。お知らせいただき感謝します。 (2022年11月14日 18時) (レス) id: e77a46f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりん(プロフ) - こんにちは！プリ小説というアプリで書き手をさせて頂いているんですが、1つ作者様に質問があります！プリ小説というアプリはやっているでしょうか？やっていないのであれば盗作作品があります。というご報告です！ (2022年11月14日 18時) (レス) @page41 id: 4f47988afe (このIDを非表示/違反報告)
きつねうどん - 作者様！おかえりなさい！どうしても止まってしまいますよね…。ゆっくり書いていっていいので更新楽しみです！ (2022年8月10日 8時) (レス) @page38 id: 1c0b95a52e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：侑 | 作成日時：2022年5月15日 21時
