MIYADATE ページ5
放課後になり、帰る準備をしていた頃にラウールくんはやってきた。
ra｢こんにちは、宮舘さん｣
dt｢…こんにちは。翔太は仕事だって早退したけど…｣
ra｢あぁ、うん！だってふっかさんと2人でラジオだもん｣
dt｢ふっか…あぁ、深澤くんね。中学生以来会えてないね。元気にしてる？｣
ra｢ふっかさん元気だよ！｣
そんな話をしていたら準備が終わる。
dt｢…で、どこに行って何をするの？そろそろ教えてくれない？｣
ra｢あぁ、うん…｣
と、ラウールくんは目をキョロキョロさせると、自分の手と口元を僕の耳の側へ寄せてきて呟いた。
ra｢僕とね、友達にね、ダンスを教えてほしいんだ｣
dt｢…えっ？｣
驚いた。君の方がデビューしてるプロじゃないか。
なぜ、そんなことを僕に？
疑問符がいくつもつく。
dt｢仕事場に行けばダンスのプロがいて、歌のプロがいる。周りにはアイドルの先輩が山ほどいるのに、なんでそんなことを僕に？｣
ra｢それは…ちょっとね、友だちがきたら別の所で話しますから｣
彼はそう言いながら苦しい表情をした。
その後、小さくため息をつくと項垂れた様子で
｢だから…｣と続けた。
ra｢だから…僕たちにレッスンをしてください｣
と、頭をさげてきた。
自分より年下の子が過酷な環境で、でもキラキラした舞台を経験することの大変さを痛感した。自分がジャニオタであるから故に余計に申し訳なさを感じた。
dt｢…分かった。僕にできることがあれば…｣
ra｢…いいの？｣
こちらを伺うようにラウールくんは顔をあげた。
dt｢多分深澤くんから僕のダンスのことを聞いたからだと思うけど、僕自身はダンスが上手いと思ってないんだ。目立つことは苦手だし、SnowMan全員にダンスを教えることは翔太含めて5人はいい思いはしないと思うよ｣
ra｢…僕に教えてくれたらいいんだ。いや、僕の友だちも教えてほしいって言ってる。他のメンバーはけた違いなんだ。でも、そのメンバーが宮舘さんは上手いって言ってるってことは…って
dt｢…お友だちはここに来るの？｣
ra｢ここに来る予定になってます｣
dt｢じゃあ待っておこう？｣
ラウールくんに対して微笑むと涙をポロリと溢し、｢はいっ｣と笑った。
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侑(プロフ) - 美祐奈さん» ありがとうございます。お返事が遅くなりすみません！なかなか纏まらず時間が空いてしまいました…。是非ともお楽しみくださいませ。 (2023年2月12日 18時) (
レス) id: e77a46f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
美祐奈 - お久しぶりでしょうか。このお話の続きがとても気になります！更新楽しみにしておりますので、作者様の無理のない範囲で続き待ってます！ (2023年1月23日 16時) (レス) id: f68b1462c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：侑 | 作成日時：2023年1月1日 1時
