- 初恋は喫茶店 ‐ (ページ1)

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高校二年生の冬

「…あ、やばい…」

真冬だし、寒いし、布団から出たくないし…と色々と言い訳をつけてはずっとごろごろしていた。

もちろん運動するということが頭の中にもうないし、夜更かしして、午後に起きて…の繰り返し。

現在ＰＭ２時、次の登校日は三日後。

「…課題一個も手つけてないじゃん。」

人生最大のピンチが今訪れました。

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課題に一つも手をつけてないことを知ったのにも関わらず、それからベッドでごろごろ。

やっとこさリビングに降りてきたかと思ったらまさかの３時。

…さんざんお母さんに怒られ、もううんざり。

ご飯も食べる気になれず、そのまま部屋に帰ってきちゃったけど…。

『グー…』

…お腹空いたぁ。

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「…ん？」

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開いていたお財布の中からあるものが見えた。

【ドリンク20％引き！】

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あ、そういえばあそこに喫茶店できるって聞いたことあるな…。

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所持金500円

セットなら500円で足りるだろう。(そう信じる)

「…行くか。」

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バックに課題とペンケース、眼鏡、財布とちょっとした小物を入れて…。

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「ちょっと喫茶店行ってくる～！」

そう家の中に残し、喫茶店に逃げ込んだ。

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