【SERVAMP】森の中の喫茶店 〜in a everydays〜

冷えた体に、温かいココアを。　（ライラック編　Part.2) ページ4

『お待たせしました、ご注文の品になります。』


「有難う……」


そういって優しい顔を見せたお客様。


ちょっとはくつろげると思ってくれたのかな…?


「……いただきます」


律儀にそういって、モンブランを口へ運ぶお客様。


「おいしいっ……やっぱり、椿さんが言うだけあるなぁ……」


『え!?もしかして椿お兄ちゃんの下位吸血鬼さん…!?』


下位吸血鬼(サブクラス)、椿お兄ちゃん達『真祖』という吸血鬼から作られる吸血鬼さんのこと。


椿お兄ちゃん達だけの下位吸血鬼さんが日光が平気だったけど、最近はＣ３という吊戯さん達が所属する会社が薬を作ってそれで日光が平気になったとか…


リリイさんが、「これでこの子達も日に当たってお散歩ができますね」、と大喜びだったらしい。


「うん……うさみさん、で、いいんだよね……?」


『あ、はい……』


少し上目遣いでそう言われる。


「僕は、ライラックっていうんだ………よかったら、今度、ともだちを連れてきても……いい?」


ライラックさんはそういった。


『……ふふっ、はい、いつでもどうぞ、ライラックさん』


そういって笑いかければ、ライラックさんはパァッと顔を明るくさせた。


「ほんと…!有難う、A!……あ、名前で、呼んでも…いい、かな」


『えぇ、構いませんよ。……じゃあ、私も敬語を外すね、ライラック君」


「うん…!よろしく、A…!」




(……今日、はじめて人のともだちができた。また、今度遊びにいくやくそくをしたんだ。……A、僕とともだちになってくれて有難う)
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人に心を許したライラックの花のお話。

【ジュダル廃2号様リクエスト!】　チョコレートを混ぜたチョコケーキ→←栗を使ったモンブラン　（ライラック編　Part.1)

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