とある【憂鬱】だった吸血鬼のお話 Part.4 ページ23
side in 『Shamrock』
最近、若の様子がおかしい。
麻雀中にもボーッとしていたりする。
今日、ベルキアが聞いた事によって確信が持てた。
「……私も出かける」
「えェ?シャムまでェ?」
そんな声を聞こえないフリをして、私は若の後を追った。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
途中でやっと若を見つけ、気配を消して後を追っていると、
若は、森の前で立ち止まった。
「…こんな所があったのか…?」
都会にもこんなに広大な森があるとは……
若はその森の中へ足を進めた。
急いで私も森へ入る。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
カラン、コロン、カラン、コロン
森の奥へ続く道。
静かな森の中で、若の下駄の音が響く。
………静かだ。
あの都会の騒々しい音が聞こえない。
不思議な森だ。
「!」
眩しい光が見えてきた。
若は躊躇することなくその光の中へと入ってゆく。
「お待ち下さいっ!若っ!!」
若が遠くに行ってしまう気がして。
私は走った。
そして、光の中を見た。
その開けた空間に、店が一つ。
若がその店の扉をあけると、一人の人間の少女が若に飛びついた。
『いらっしゃい!つばきおにいちゃん!!』
「やぁ、A。いい子にしてたかい?」
『うんっ!』
「いらっしゃいませ、椿さん」
「あぁ、やぁ、桔梗。旦那さんの様子はどう?」
「お蔭様で、今は安定しているわ」
「そう。良かったね、A」
『うん!おとうさんといっしょにあそべるようになったんだよっ!』
「はは、そっか」
少女の頭を撫でる若。
その少女の顔も、若の顔も……
とても、幸せそうだった。
……あぁ、若。
貴方は、暖かい居場所を見つけたのですね
私は、その場をそっと離れた。
すみませんっ!!→←とある【憂鬱】だった吸血鬼のお話 Part.3
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暁(プロフ) - お久しぶりです！！リクエストを書いてもらってありがとうございます！想像以上でした！やっぱり真祖達の動物の姿の時は最高です！また更新待っています！ (2017年7月8日 11時) (
レス) id: 6e2b18dd13 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - ひ、久々の更新待ってました…！！本当に久々なのに文才落ちてないし相変わらずほんわかするし笑うしありのまま(ryの所分かる人にしか分からないネタw あとリリィの「説明(ry」はしましたよねの方が…今のリリィの口調はちょっとおネエさんぽいような…応援してるから！ (2017年7月8日 0時) (レス) id: b267acf381 (このIDを非表示/違反報告)
兎カフェ(プロフ) - 暁さん» 了解しましたー、少々お待ち下さいね!! (2017年7月7日 19時) (レス) id: d68108c602 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストって大丈夫でしょうか？夢主ちゃんがみんなの動物姿に気づいて可愛がるというものです。ダメでしょうか？ (2017年5月23日 18時) (レス) id: 6e2b18dd13 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - ぜ、全然大丈夫だよ？だって兎カフェちゃんも忙しいでしょ？しょうがないって！うん、ずっと、完結するまで……いや、完結したあとも応援してる！ (2016年10月15日 9時) (レス) id: b267acf381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎カフェ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年9月9日 21時
