彼の秘密-SEHUN- (ページ16)

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○彼の秘密１６話ページ16

本格的にレッスンが始まり
僕は先生と一緒に1日８時間を超える練習

朝早くて帰ってもすぐに寝てしまう生活
Aとは時間的にすれ違ってばかり。
だけど嫌な顔一つせず
朝食は絶対に作って見送りまでしてくれる。

長引いて夜が遅い時は
“お疲れ様、温めて食べてね”って
必ずメモと一緒に夜食を用意してくれる。

そのおかげで疲れてても
頑張ろって前を向いていけるんだ。

ある日

「気をつけてね！」

『うん！行ってきます』

「行ってらっしゃい」

いつものように家を出て
練習室に向かうと先生と共に
社長が何か話してた。

『おはようございます。』

『おはよう。セフンちょっと話が、』

『はい？』

『実は、PVに出てくれってオファーが来た。』

『本当ですか？』

たった数か月の僕を起用してくれるなんて
どんなアーティストなんだろうか。

名前を聞いたらとっても有名な人で海外の人だった。

『やってくれるよな？』

チャニョル社長の輝かしい笑顔を見たら
嫌なんて言えないし僕もやりたい。

女優さんと恋人役っていうのは引っかかるけど
僕のダンスに惹かれたと聞いたら…

『やります。やらせてください。』

やっぱり断る理由なんて
どこにもないと思った。