君と僕-XIUMIN-Ⅲ (ページ26)

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○君と僕１２６話-END- ページ26

"新郎新婦入場"

ゆっくりとバージンロードを歩く私。

亡き父に代わって

隣にいるのはキムジョンデ。

もう一人の私の大切な人。

目の前に待つミンソクの元へ

ゆっくりと歩みを進める。

辿り着いて

差し出された彼の手を握る。

そこで初めて実感した。

あぁ。

私は結婚するんだ。

なんだか不思議でふわふわした気持ち。

『健やかなる時も、病める時も…』

お互いに誓いを交わし

指輪の交換を行う。

少しだけ震える彼の手をそっと握る。

するとニコッと笑って

私の手をもう一度取り直した。

『すっごく綺麗…』

「うふ。ミンソクもかっこいいよ』

恥ずかしそうに笑って、

そっとベールを後ろにあげた。

"誓いのキスを"

皆が見守る中で

そっと肩に手が触れた。

『本当に、俺でいいの？』

「ううん。」

『何だよ。』

「本当にミンソクが、いいんだよ。」

そう言って

私からキスをした。

おめでとうと拍手が飛び交う中で

『からかったな？』

拗ねたように眉をあげるから

「友達をやめるって言われた時の仕返しだよ～」

って、

舌を出すと、意地悪な顔して

『許さない。』

って私の唇を啄ばんだ。

少し強引で、苦しかったけど

これ以上の幸せはないんじゃないか。

そう思うほどに幸せで、

私とミンソクはこれからも

こうやって、

まるで昔からの友達みたいに

笑いあって

ふざけ合って

支え合って

過ごしていくんだと思う。

壁にぶつかったら

どうやって乗り越えるべきか

それはその時にならないとわからないけど、

一つだけわかるのは、

お互いがお互いに必要とする限り

信じ合えば道は開けるってこと。

『なぁ、A』

「ん？」

『シュさんとミンソク、どっちが好き？』

「えぇ？(笑)」

『教えて。』

「ん～、秘密！」

逃げるように

ブーケを投げた私、

それを受け取ったのは

意外にも、不貞腐れたミヨンさんだった。

皆の注目は彼女に向かったけど

ミンソクは変わらず私を見つめてくるから

答える代わりにもう一度キスをしてあげた。

「やっぱり秘密！」

何が正解かはわからないけど

満足そうな彼との結婚生活はきっと

うざいくらいに甘々になると思う。

--- END---