君と僕-XIUMIN-Ⅲ (ページ25)

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○君と僕１２５話ページ25

『A』

彼の甘い声に、そっと目を開けた。

『俺たち、今は別れてるんだよね？』

「・・そう、だね・・」

『じゃぁ、友達って、事だよね？』

「関係は…そうかもね。」

『そう、だよね。』

お互いが言い出せなくて

一歩が踏み出せない。

少し、臆病になってるんだと思う。

初めて告白したあの時と同じだね。

だけど、

今度は私がちゃんと言うよ。

「ミンソク。私と付き合ってください。」

『A…』

「初めて会った時から私を支えてくれてたよね。
きっと、シュさんとして会ってる時から
既に、好きになってたんだと思う。」

この際、

全部思い伝えたい。

「だけど、ミンソクとして出会ってなかったら
この気持ちに気づかなかった。
本当に感謝してるんだよ？待っててくれた事。」

『当たり前だろ・・今も、大好きなんだから』

「私も、大好きだよ？
ミンソクを考えない日は、一度だってないよ。」

「だから私と・・」

言いかけて

遮るように重なった唇。

力強くて

だけど何処か優しくて

甘くて

柔らかいその唇から伝わる"愛"

ただ身を任せた私

唇が離れると

『イェスに決まってるだろ…』

涙目になりながらそう言って

もう一度唇を重ねた。

『もう、離さない。』

「私も、離れてあげない。」

それはそれは、あまりに濃厚で

これからが、始まりだった。