君と僕-XIUMIN-Ⅲ (ページ21)

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○君と僕１２１話ページ21

「あの、どういうことですか？」

大きな声に思わず自分でも驚く。

「私は戻れない…え？」

「…また、掛け直します。」

ミンソクを見ると

爽やかな顔で髪の毛拭いてる。

で、目が合うと

『ん？』

って眉をあげた。

「どういうこと？」

『何が？』

「事務所から電話があった。」

『それで？』

「それでって、全部知ってるんでしょ。
どうして私が戻れるの？理由は？教えてよ、」

焦る私に優しく笑ってそっと立ち上がった。

さっきまで見下ろしてたのに

もう上にある目線。

私の手を優しく握って

『ミヨンなら、事務所が説得したよ。』

って。

「それが意味わからないの。
なんで皆が私達のこと知ってるの？」

『A、落ち着いて聞いて。』

興奮気味の私を彼が宥める。

でも落ち着いていられない。

だって私は長い時間を…奪われたんだよ？

やっぱり…悔しいよ…

泣き出しそうな顔がばれないように俯いた。

『あるスタッフが見たんだって。
Aとミヨンのこと。
携帯に写真まで撮ってさ。』

「あるスタッフ？」

『Aのこと慕ってる子で、
どうしても戻ってきてほしくて
悩んだ末に事務所に報告したんだって、』

「それじゃぁ…」

『ミヨンや事務所が承知の上で、
皆戻ってくるの待ってるんだよ。』

ミンソクは優しく私を抱きしめた。

『待たせてごめん。』

って。

その優しい声に涙が溢れた。

「私…戻りたい…」