君と僕-XIUMIN-Ⅲ (ページ16)

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○君と僕１１５話ページ16

彼を恋しがるほど

彼の幻覚が見えるようになった。

カーテンの隙間から朝日が差し込み

「ん…」

気持ちよく目覚めると

『おはよう。』

って優しい声が聞こえて

『よく眠れた？』

って微笑みかけてくれる。

朝ごはんを作っていたら

『うわぁ、いい匂い』

って後ろから抱きしめるよに

『あ、こぼし過ぎだよ～』

って小言言ってくるからちょっとムカつく。

洗濯物干してると

『いい天気だね～』

って隣で太陽浴びてる。

ソファでテレビ見てると

『ん、コクがあるね。飲む？』

ってコーヒー淹れてくれる。

で、疲れ始めると

グタァって私の肩にもたれて

『寝る。おやすみ』

ってちょっと強引。

買い物に出かけると

『あの新作ラーメン食べたい』

って勝手にカゴに入れちゃう。

でも居なくなったと思ったらすぐに戻って

『Aはチョコ味が好きだもんね』

ってアイスクリーム持ってきてくれる。

結局買うのは私だけど。

夜ご飯を食べてたら

『やっぱAの料理最高！』

ってモリモリ食べ過ぎて

ちょっとむせちゃう食いしん坊。

お風呂から出ると

『ここ座って、』

って足の間に座らせて

髪の毛ワサワサ拭いてくれる。

で、布団に入って

「おやすみ。」

電気を消すと

『ゆっくりおやすみ。』

ってぎゅうって抱き寄せてくれる。

そのまま私は眠りにつくの。