君と僕-XIUMIN-Ⅲ (ページ11)

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○君と僕１１１話ページ11

メガネをかけて

腫れ上がった目を隠し

約束のカフェへと向かった

彼女も変装をして

人気のないお店を選んだみたい

向かい合って座ると

ドクドクと心臓は早くなって

生きた心地がしない

『結果を、聞かせてください。』

そう言って、私の目の前に封筒を出した。

『もし、約束を守ってくれるのなら
この写真は貴女に渡します。
コピーや控えはありません。本当です。』

「私からも条件があります。」

『なんですか。』

「ソルとミンソク、そしてその周りの人
迷惑がかかることは絶対にしないで下さい。
もししたらその時は・・私も許しません。」

『・・わかりました・・』

私は差し出された封筒を手に

席を立った。

「早く処分しなきゃ・・」

家に帰って中を確認すると

外まで追いかけて

ヘアゴムをつけてくれたあの日の写真や

食事してる写真

車で送ってもらう写真

たくさん入ってた。

シュレッダーにかけたいのに

たくさんの思い出が蘇って

その中の彼に触れてしまう

もう、会いたい・・

とても心が苦しくて

ただ泣いてる私。

ソルの側にいたら

彼と会わない保証は無い。

偶然だって・・許されない・・

こんな辛い現実

いっそ投げ出してしまおうか。

どこか１人で逃げようか。

「ソルなら、大丈夫よね」