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四十番 ページ41

神木「お先!」


陣場「あいつはなんだったんだ。」


ズカズカとAは伊吹に近づいて思い切り平手打ちした

A「早く追いかけてよ。でないと一生後悔するよ。」

伊吹は、走り出した

自慢の足で


伊吹「はむちゃーん。」


伊吹に呼ばれて羽野は立ち止まる


羽野「なんで?」

ハアハア


伊吹「俺、はむちゃんの事が好き。」


羽野「え?」


神木「いきな。ねぇさん。」


羽野は神木に「あなた私の事知ってるの?」と問いかけた。


神木は悲しそうに笑い「最後に会えてよかった。」といってもうスピードで去っていった


伊吹「やっぱり速いなぁ。」と伊吹がぽつりという


羽野「伊吹さんあの子。私なんで忘れてたんだろ。」

羽野の目から涙がポタポタ落ちる


伊吹「はむちゃん、、、。」


そんな羽野を伊吹はそっと抱きしめた。

羽野「りゅうちゃんだ。」



ー神木ー


ハアハア。


ねぇさんは、思い出してくれただろうか?


一度でいいから会いたかった。

俺はもうじきこの世からいなくなる

ねぇさんの事を知ったのは一ヶ月前


羽野「ゆたちゃん走らないで。」


前からきた男の子がこけた


羽野「ゆたちゃん大丈夫。」


ゆたか「大丈夫だよ。」


羽野「えらい。やっぱり男の子だ



あの時声をかけてたら何か変わっただろうか



俺の横をすれ違った時ねぇさんは全く気づかなかった


俺の事なんか覚えてないねぇさんに声をかけれなかった



羽野「りゅうちゃん。」


神木「なんで?」


羽野「ちゃんと食べてる?」

神木「はあ!?」



羽野「忘れててごめんね。」


俺に近づいてくるねぇさんに

「近寄るな。」と大きな声でいった


羽野は立ち止まる


神木「ねぇさんきれいなままで別れさせてよ。」


伊吹「なにいってんだよ。」


神木「ねぇさんの事泣かせんなよ。」


伊吹「だから理由くらいらいえって。」


神木「よろしくお願いします。」


伊吹「おい。」


羽野「伊吹さんもういいの。」

伊吹「でも。」


羽野「いいの。」伊吹の腕を引っ張る羽野の手は震えていた


伊吹「分かった。戻ろうか。」と伊吹はいつもの笑顔で羽野に笑いかけた


伊吹「ただいまー。」


A「はむちゃん。(ガシッ)よかった。あれ目が赤いよ。伊吹さんなんかしたの?」


伊吹「なんもしてないよ。」

羽野「Aちゃん違うの。あのね告白されたと小声でいう


A「えー。それで?」


羽野「まだ返事しちない。」


A「え!なんで!?」

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作者名:チューリップ | 作成日時:2020年8月19日 20時

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