○そばにいさせて９話 ページ9
「チャニ、もうウォヌ君帰る時間だよ。」
『え〜、』
まだいて欲しいと駄々をこねるけど
時刻は7時を過ぎていて明日も学校がある。
「お兄ちゃんもうすぐ試験だからお家帰って勉強したいんだって、チャニ良い子だから頑張ってねってバイバイできるでしょ？」
『うーん、ヒョンまた来てくれる？』
『お？そうだな、また…
「ぬなが今度呼んであげるから、ね？」
早く帰したい、わけじゃないけど
これ以上引き止めたら迷惑だからと
チャニを説得する為にそう言った。
もちろんウォヌ君は驚いてるけど
チャニは嬉しそうだから、
ウォヌ君許してね、と心の中で謝った。
『じゃぁまたなチャニ！』
『うん！ヒョンまたね！』
玄関で別れを告げて、
私は家の外まで彼を見送った。
「ウォヌ君、本当に今日はありがとう。」
『俺こそありがとう。シチューめちゃめちゃ美味かった。』
「そう言ってもらえて良かった。」
何となく恥ずかしくて俯くと、
何やら言いたそうにその場に立ち尽くすウォヌ君
『A、あのさ、変な奴って思わないで聞いてくれる？』
「そんなこと思わないよ、」
『だと良いんだけど…俺さ、Aのこともっと知りたくて、だから、もっと仲良くなりたくて、その、連絡先教えてくれないかな？』
「…連絡先？」
"あぁぁぁ！やっぱ気にしないで！"
ウォヌ君は私の返事も聞かずに背を向けた。
あまりに慌てる姿は、さっきまでお兄ちゃんをしていた姿とはあまりに正反対で、何だか可愛く思える。
「いいよ。連絡先、交換しよ？」
『…まじでいいの？』
「うん、またチャニと遊んであげて欲しい」
そうして交換することになった連絡先。
携帯を操作するウォヌ君の手が少しだけ震えていた。
『出来た。』
「ありがとう。」
『それじゃ、また、連絡するよ』
「うん、わかった。気をつけて帰ってね。」
私が手を振ると唇を噛み締めて歩き出したウォヌ君。
誰がどう見ても嬉しそうな足取りに、
その時初めて、噂が本当だったら嬉しいな、そう思った。
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夜夏【よるむ】(プロフ) - nagisaさん» 初めましてありがとうございます！なるべくお待たせしないように更新頑張ります！楽しみにしてくださりありがとうございます！ (2019年9月20日 20時) (
レス) id: 45bc967ae3 (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - ウォヌペンの私にとってはめっちゃキュンキュンする作品です！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年9月19日 19時) (レス) id: 0a5fb02e40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しー | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/12-093
作成日時：2019年9月8日 21時
