私、冷たい幼なじみと同居します!! T.F

Step＊1 太輔に話しかけてみよう作戦、開始!! ページ6

？「な〜に話してんの？」


美海ちゃんと話していると。

語尾に“ ♪ ”がつきそうなリズムで、ある人物が話しか
けてきた。




「みっくん！」


北山宏光くんは太輔の親友。



私と太輔とは中学からの付き合いだ。




美「実はさー、Aが藤ヶ谷の……ふぐっ!!」








私はあわてて美海ちゃんの口を手でふさいで止めた。


みっくん、私が太輔を好きってこと知らないから、言っ
ちゃダメーッ!!

とテレパシーで美海ちゃんに伝える。




美「あー、はいはい。そーゆーことね」



みっくんが意味ありげに笑う。




宏「まぁ、前からわかってたけど……Aって太輔が好きな
んだろ？」




「……え」



みっくん……。


「知ってたの!?」

バレてないと思ってた！




宏「だって、Aって超わかりやすいし♪」


「そ、そんなぁ……」






私って、そんなにわかりやすいの？

……ん？ちょっと待ってよ。

わかりやすいのってことは……。






「太輔にバレてる。かも!?」

どうしよ!!

太輔に知られてたら私……っ。







宏「それは大丈夫」

みっくんが言った。




「本当!?」


宏「うん、アイツ恋愛にか関しては、かな鈍感だからな」


みっくんの言葉を聞いて一気に力が抜けた。



「よかったぁ〜……」





でも、意外。

太輔って結構、鋭そうだから鈍感だとは思わなかった。



「……あ、もしかしたら太輔、Aに対して冷たいかもしれ
ないけど……あんまり気にすんなよ？」



「う、うん……」

って言われても、やっぱり気にするよ……。

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