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友達60 ページ10
顕嵐side
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こいつはモテるっていうのに
自覚してないから小悪魔っていうか
鈍感っていうか天然っていうか…
まあ全部当てはまってるんだろうけど
だから俺は付き合う前から
嫉妬しまくりだっていうのに
こいつは全然気付いてない
「何？」
顕嵐「別に何も」
今だって首をこてん、と
折り曲げて(？)聞いてくるし
その仕草は俺だけじゃなくて
他の奴らにもやるから
こいつのことを好きな奴が
どんどん増えていく
無意識にそんなことをやるから
こっちはドキドキしっぱなしだっていうのにも
全く気付く余地もない
どこかこいつに触れていたくて
手を重ねると、そこに熱が帯びていく
そんなことを感じるたびに
俺のこと好きになってくれたんだな
って思うからすごく嬉しくなる
すると勝手に体が動いて、
こいつの柔らかい唇に自分のそれを
重ねていた
それがすごく気持ちよくて、
心地よくて離さずにはいられない
離そうとしてもグイッと強く
頭を引き寄せ、離されないように固定する
「んんっ…」
そうやって無意識にこぼれる声が
俺の理性を壊していく
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作者名：なーぽん
| 作成日時：2016年6月15日 20時
