○ ページ32
.
慎くんと一番離れた席で 、龍くんと話しをする 。
何故なのか、初めて会った時から慎くんには嫌われてたと思う 。
RAMPAGEの皆さんと食事を一緒にさせてもらう時も 、寮にお邪魔した時も 、いつでも私と一切喋らず、喋ったと思えばキツイ言葉ばかりで 。
そんな慎くんを、自然と私も避けるようになっていた。
だから慎くんがいる会には、あまり行かないようにしてたんだけど、今日は油断した 。
はあ、と小さく溜息をつくと目の前にスっと、お肉やらサラダやらを盛ったお皿が差し出される。
それを差し出してきた人に目を向けると、慎くんで、初めての状況に混乱してえっ、と声をもらす。
長谷川「早く受け取れよ、鈍臭いな」
『は、』
優しさで取り分けてくれたのか、と思ったがどうやら違うみたいで、直ぐにいつもの冷たい言葉を放ち、尚も私に皿を突き出している 。
『別に頼んでない、』
長谷川「へえ、Aって人の優しさ無下にするんだ」
『だから別に頼んでないじゃんって！』
川村「まあまあ、慎も何でそんな言い方しか出来へんの」
長谷川「壱馬さんに持ってけって言われたから、持っていっただけですもん」
ああ、そういう事ね 。
慎くんの優しさじゃなくて、壱馬さんの優しさだった訳だ 。
『人の優しさ無下にしてるのはそっちじゃん、』
長谷川「は？」
浦川「あれ？！北人さんと樹は？！」
険悪な雰囲気の中、空気の読めない翔平さんの声が室内に響き渡る 。
いや、むしろ、空気悪くなってた所に翔平さんの空気の読めなさが丁度良かったのかも 、
翔平さんの言葉で辺りを見回すけど、どうやらいつもの如く先に帰ってしまったみたい 。
多分、樹さんが帰る北人さんを送って行ったんだろう 。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1085人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ○私の師匠 ○ページ49のここの部分 玲於さんの発言に否定も固定もしない私を、海青さんと亜嵐さんは顔を見合わせ、まじ？！と驚く。 これ正しくは否定も肯定もではないんでしょうか？ (2019年6月21日 1時) (
レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ○金髪 ○ページ46のここの部分 真っ直ぐと此方を見る目が話せなくて、息を呑む 。 これ正しくは目が離せなくてではないんでしょうか？ (2019年6月21日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ぶちゃん(プロフ) - ひなさん» ご指摘ありがとうございます 、直させていただきました( ; - ; ) (2019年6月19日 19時) (レス) id: 29b209f9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ○金髪のここの部分 すると、休憩中だったのか直ぐに電話が繋がり、携帯の画面いっぱいに相手の顔が移る 。 これ正しくは相手の顔が映るではないんでしょうか？ (2019年6月19日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ○お兄ちゃんのここの部分 先程まで考えてた恥ずかしさを消し飛ばさように、繋いだ手をブンブンと振れば、少し目を細め笑ってくれる壱馬さん 。 これ正しくは恥ずかしさを消し飛ばすように ではないんでしょうか？ (2019年6月19日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶちゃん | 作成日時：2019年6月4日 16時
