True Love【 北×壱 】２

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北人side



樹「北人さん、いつまでそんな顔してるんすか」

「だって壱馬がさ〜〜、」



ダラーッと楽屋のテーブルに項垂れて 、
隣にいる樹にさっきからずっと愚痴ってる。

そんな俺を鬱陶しそうに見ながらも 、
ちゃんと話を聞いてくれる。
うん、やっぱこいつツンデレだわ。



「は〜〜、俺もAさんに会いてえ〜っ」

樹「もうダメですよ。もうすぐ撮影始まりますから」


それもそうなんだけどさ、
一回目の撮影終わって楽屋戻ったら壱馬居ないんだもん。
あー、やられたって思ったよね。
Aさん不足過ぎ。
毎日会いたい、なんなら毎日会っても足りない。


はあ〜、とまた大きなため息をついて
テーブルに突っ伏す。



ガチャ、と楽屋の戸が開く音がして
そちらに目を向けると、今俺が憂鬱な原因の一つ
壱馬が帰ってきた。



「か〜ず〜ま〜〜！！」

壱馬「うわっ、なんやねんびっくりした」

樹「壱馬さん、Aさんて人の所行く時北人さん誘ってくださいよ。ずっと文句言ってましたよ」

「そうだ！誘えよバカ！！」

壱馬「北人撮影してたんやから、しゃーないやろ笑」

慎「あれ、壱馬さん傘変わりました？」

壱馬「ん？あー、途中で傘無くして借りてきた」

慎「傘なくすって何ですか」

壱馬「ま、ええやん」



借りてきたって、どうせAさんからでしょっ、
あーあ、この天気と同じくらい憂鬱。

こんな憂鬱な日はAさんに会いたいな〜。



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