True Love【 北×壱 】２

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自宅に帰り 、
ソファに座ってテレビのリモコンをいじる。


流れてきた音楽は 、
先程CDショップで聞いていたのと同じ曲 。

CDショップで 、
私の手は自然とCDを手に取り 、
買ってしまった。


一緒についてきたDVD 。
いつも見ている彼らとは違った一面を
見れるのかな、と少しの期待と
遠い存在、とはっきり認識するのが
怖いという気持ちもあり、少しの不安。



カラフルな服装を身にまとって
大人数なのに一人一人個性が際立っていて
私の胸はドキドキと強く音を立てている。


クラブのような空間で踊る彼らは、
色とりどりの光に負けないほど輝いていて、

経った五分程の時間も
私には何時間も過ごした程の
満たされた気持ちで胸がいっぱいになる。



"WELCOME 2 PARADISE"

そう書かれたCDをテーブルの上に置き
ふぅ、とため息をつく 。





『本当に二人とも凄い芸能人だ。』


二人並んでる携帯のトーク画面を
見つめながら小さく呟く。



そんな人が私へ好意を持ってくれている事も 、
一緒にお祭りへ行ったという事も 、
全部まとめて夢なんじゃないか、と思ってしまう。


デッキからDVDを取り出し 、
ケースにしまい 、棚の上に置いてある
くまのぬいぐるみの前へ立てかける。

シンプルに固められた室内は 、
カラフルなCDで心無しか華やいで見えた。


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