SWEET DAYS【吉野北人】

○好き嫌い ページ7

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片付けも終わり 、私も食卓につき頂きます、と手を合わせて食べ始める。


席はもちろん陸くんの隣 、

でももう食べ終わっちゃった陸くんは、ソファーの方に座って陣さん達と話してる。


食卓テーブルに残ってるのは、もう同じみになっている北人さんと翔吾さんと 、


『あれ、壱馬さん？』


壱馬さんがまだ食べ終わってないなんて珍しい 。

もしかして 、


壱馬「野菜嫌い」

『やっぱり！！知ってますけど、壱馬さんのは特別お肉多めで野菜少なめにしたじゃないですか！』


壱馬さんのお皿の上には 、分かりやすく肉だけ食べて少しの野菜が残っている。


『少しは野菜食べなきゃ、栄養偏りますよ』

壱馬「…Aって本当にハルさんそっくり」



"ハルさん"と言うのは、私がここに来る前に家政婦をしていた人。

そして私の祖母。



祖母が身体を壊してしまい、代わりに私がここに来ている。


もうここに来て、そろそろ一年経つんだなあ。



なんて余韻に浸っていると、壱馬さんが頑張って野菜を口に含みお茶を飲んでいる姿が横目で見えた。


『壱馬さん、偉いです』

壱馬「おん」


ドヤ顔してるけど、当たり前のことなんだからね！！

なんて思いながら、私も食べるのを再開する。


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