無刃刀を持つ彼女は元人斬り (ページ8)

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対決ページ8

バカ正直な闘気か近づいている

どうやらこの前の男が剣心に用事があるらしい

にしてもよく調べたなぁ

流儀名､働き始めた歳､年数
維新志士内での役割
最後の仕事まで

んにしてもあいつ…見覚えあんな…どこで見たんだか

自分に出る幕はないとAは薫の傍らに立つ

本当は観戦をする気はなかったが
喜兵衛とやらがまた何かをしでかしそうだ

見張っておくか

弥彦｢それより大丈夫かよ｣

剣心｢おろ？｣

弥彦｢｢おろ｣じゃねぇよ見ろよ､あいつの獲物あの長さはどう見ても槍だぜ｣

確かに槍ほどの長さはあるが
あれは幅的に斬馬刀だ

｢そーいやお互い自己紹介もまだだったな､俺のなは｢相楽左之助｣裏社会での通称は斬左｣

相楽？
…そういやいたな?赤報隊に相楽に懐いてた童が！
見覚えあると思ったらあいつか！

そう考えているうちに相楽と名乗った男が
倒れていた

容赦なしか剣心

すると喜兵衛が銃を胸元から取り出すのが見えた

何もしなくてもいいだろうけど

自分もいい加減動きたい
どこかで動けないかな

薫｢いやぁ!!!｣

弥彦｢剣心！｣

『剣心ーその鍔の代わりあんのかよー』

呑気な声だって？
いやだってどうせ無事だろ

と思っていると銃口をこっちへ向けてきた

というか大男をこちらに寄越してきた

『ジジイー！撃てるもんなら撃ってみろよー！あっ撃てないか！人殺したことなさそーだもんー！』

弥彦｢お前バカか!?｣

『大丈夫大丈夫､余裕だから』

喜兵衛｢随分と舐めているようだな！お望み通りその心の臓に撃ち込んでやるわ！｣

すぐ乗せられんじゃん

素早く鞘から刀を抜き取る
そのスピードのまま弾丸を真二つに斬る

刃が無くともスピードがあれば斬れるんだよ

『怖がらせちゃってごめんねぇ､動きたくって』

喜兵衛｢なっ弾丸を斬っただと!?いやしかしあの若造の方が最優先だ｣

自分の背後で腰をぬかす2人

大男は斬馬刀で鼻っ面を斬られていた

今度は喜兵衛は剣心に二丁銃を向けていた

なんでそんなに持ってんの？
金持ちだね？

『おいジジイ銃を二丁持つ時はどちらも前方の敵に向けるもんじゃないよ､片方は後方に向けるんだ』

後ろから近付き小刀を喜兵衛の首に当てる
小刀は刃有り

喜兵衛｢いつの間にっ！｣

『よかったねぇ私がいて､いなかったら今頃剣心から土龍閃食らってたよ…顔全体に小石が刺さって歯が数本折れて血だらけに…』

喜兵衛｢ひっ…｣

剣心｢……A｣

『過剰防衛になるのはゴメンだろ…』