無刃刀を持つ彼女は元人斬り (ページ7)

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喧嘩の男ページ7

薫｢押し入れ整理してたらでてきたの！｣

剣心とAが薪割りをしていると
巻物を持った薫が部屋の中からでてきた

祖父が描いた水墨画がでてきたらしい

薫｢と言う訳でお昼は牛鍋屋でパーッとやりましょう｣

弥彦｢人が下手に出てやりゃいー気になりやがって！｣

『弥彦ヒッヒッフーだ』

剣心｢それはややこが産まれる時だバカ｣

なんとか弥彦をなだめ赤べこへ着いた一同

妙｢いらっしゃいましーあらぁ薫ちゃん｣

薫｢お久し振りです妙さん｣

ここの店員と薫は顔見知りらしい

妙｢そちらのおにーさん方のどちらが恋人？｣

薫｢どっちも違いますっ道場の食客ですって｣

｢なっちょらん!!｣

突然店内に大声が響き渡る

どうやら自由民権運動の壮志達が酔っ払っているようだ

壮士達を気にしながらAは通路側に座る

妙｢まぁ気にせんととりあえず四人前でいいかしら｣

薫｢ああと豆茶四つお願いします｣

豆茶か
飲むのは久方振り…

と思っていた瞬間何かが飛んでくる気配がした
避けるのは容易いが良ければ薫の顔にあたる

剣心がかばおうとしたのを見て大丈夫だと目で伝えた時

後頭部に銚子が思い切りぶつかる

『ｷｭｩ…』

薫｢Aさん！｣

思ったより威力があった

弥彦が謝れと言っている中
大人気ない壮志達はうるさいなどとほざいている

『はっ一瞬意識がなかった』

と意識を取り戻した時妙が壮志の1人に殴られた

｢おいおい自由民権ってのは弱い者のためにあるんだろ｣

でかい男が妙を受け止めひと安心する
喧嘩を売ったらしい

表に野次馬も集まる

薫｢なんか妙な話になったわね｣

剣心｢止めた方がいいでござるかな｣

弥彦｢本人がやりてえってんだからいーんじゃねえか｣

『あいつ寸鉄持ってんな…』

道具を使ったところで男には効かない
勝負はデコピン1発で喧嘩を売った男の勝ちだった

すると壮志のひとりが仕込杖を抜こうとしたのが見えた

その男に剣心は背中にAは腹に
柄頭を押し当てた

『自由民権大いに結構､自由なのも大事だからな』

剣心｢しかしお前達の場合政府を正す前に､まず己を正すべきでござるな｣

剣心｢『勘定払ってとっとと帰れ』｣

逃げ去るように帰って行ったやつら

だいぶ酔っ払ってたようだがこの事は覚えているんだろうか

覚えてないんだろうな

｢よう剣客さん頭の怪我は平気かい？｣

『大したこと無い』

｢だろうなワザと避けねぇで大怪我こいたら恰好つかねぇもんな｣

まぁあとで薫と剣心に怒られるんだろうな