【ジョジョ】最高の素材 (ページ20)

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ヒーローは遅れてやってくるページ20

翌日────

Aside

目が覚めるといつも通りの朝の光景が窓に広がっている

でもあの人達がいるならば､私の平和は守られない

制服を来て不安ながらも学校へ登校した

歩いていると道の前に立っている集団が気になった

顔を覗き込んだ時､私は目を疑った

私をいじめていたあの人たちだッ…！

反射的に頭を守ってしまう

…でもなにも起こらない

目を開けるがあの人たちはどこを見ているのやらボーっと立っているだけだった

本当に何してるんだろう…そう思っていると奥から「おーい！」と私を呼ぶ声がする

仗助くんと億泰くんだ！

いじめっ子達はそばに来た仗助くんをみるなり

男「なんだその変な髪型！！面白ぇ〜！！」
と仗助の頭を貶し始めた

なのに男達は

男「くっ口が勝手にッ…！！」
と支離滅裂なことを言い出した

仗「おい…お前ら…俺の髪型がなんだってッ？！あぁッ───？！」

仗助くんはいじめっ子達に殴りかかるがいじめっ子達は珍しくやり返さない
やられるがままに殴られ顔がボコボコになっていた

まるで何かに"操られている"ようだった

真相は昨日の夜まで遡る…

"Aのことは忘れ一生Aに関わらない"

「君たちにはこれがお似合いさ…

いや…もう少し書き足すか…」

"明日東方仗助に会い髪型を貶して殴られるまで家には帰れずずっとこの場から動かない"

露伴は鼻で笑いこれを不良全員に書き込んだ

ぐったりしている主犯格の髪の毛を掴み

「君たちの記憶は不愉快すぎて資料にもならなかったよ､こんなの描いたら読者になんて言われるか

次この街に来たら本気で殺してやるからな
覚えとけよ…」

そう言いグラグラ揺らすと情けない声で「…はぃ…」と答えた

────

朝不思議な体験をしたAは授業中も窓を見ながら露伴のことを考えていた

『先生…』
先「なんだ」

ギョッと振り返ると国語の先生が怖い顔で立っていた

先「授業はちゃんと聞け」
『すみません…』

そんなこんな､部活も終わりAは露伴に会うこともなく帰宅し

そのまま2日が経った

夕日が落ちていく時､露伴は浮かない顔をしていた

ココ最近の露伴は調子が出ていなかった
3日近くAの顔を見ていないからだ

一日でも会わないと気が済まない

そう思うほど露伴の中でAは人生に欠かせない人になっていた