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交換条件 ページ16

放課後───


露伴side



家に誰か来たような気がしてドアを開けると可愛い(いつもだが)Aがキラキラした目で立っていた

『露伴先生!今ってお時間在りますか?』
「あぁあるよ、どうぞ」
『お邪魔します!』


本当は今週分を描こうと思ってたがAが来たなら後回しだ


ソファに座らせると
『露伴先生に折り入ってご相談が〜』

と言う

「なんだい急にそんな畏まって」

実は…と言うとソワソワしバッグから僕の絵を取り出す


『私正式に美術部に入ったんですけど今度コンクールがあって、お題は自由なんですけど

私また露伴先生の顔描きたいなぁ〜…なんて』


耳を赤くし唇を噛むその姿はまさに天使そのもの



「全然OKさ自由に描いてくれよ」
『良かった!ありがとうございます!』

「ただし、僕も条件を出そう」

そう言い足を組み直すとAは『はい!』と元気よく答えた


「僕も今短編を書いててね女の子のモデルを探してたんだ


君、僕の漫画のモデルになってくれよ」

Aは目を丸くして『私?!』と困惑した


『でも私なんてモデルに相応しくないですよ!』
「なら僕の顔を描くのもなしだよ?いいのかい?」

露伴が悪い笑みを浮かべると

『…露伴先生ってそう言うところありますよね』

と耳をピンクにして言った


「ん?聞こえないね?どういうところだよ」
『もう分かりましたよ!モデルになればいいんでしょモデルに!!』

このAの赤い顔とか弱い怒鳴り声はいつ見ても飽きないな

















Aと2人きりの空間で世間話をするのはまさに至福そのものだった

「…それで僕はその妖怪から切り抜けたんだ」
『ふふっなんですか?その話っ笑』


そして等々この話をする
「君年頃の女の子だろう?好きな人とかいないの?」


Aはギクッと効果音が出そうな顔で戸惑い顔を赤くした


『ええっと…』
「いるのかい?是非聞きたいよ君の好きな人を」




僕に聞こえるか聞こえないかの声でボソッと
『…いたらなんですかあ…』
と呟く


「本当にいるのかいィ〜?ええ興味あるなぁ〜」とわざとらしく大きな声で言う


『…露伴先生だけですよ?こんな事言うの』
「あぁ聞かせてくれよ」

Aは描くスピードを落とし話し始める


『居ますよ私にだって』
「それは僕の知ってる人物かい?」

『それは言えません!』
「ならその人物はどんな人?」

今から発せられる言葉が自分のことだと思い込んでいる僕はスケッチブックで上がる口角を隠した

両片思い?→←最高の彼女



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磯貝に食べられそうな金魚(プロフ) - 薬…あれ……?はっ…まさか…! (2023年4月19日 20時) (レス) @page19 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
名無し83708号(プロフ) - りんご酢さん» ありがとうございます!! (2022年3月29日 21時) (レス) @page9 id: 40d30d1a25 (このIDを非表示/違反報告)
りんご酢(プロフ) - めっちゃ好きです〜! (2022年3月29日 20時) (レス) @page24 id: de690abae4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遊子 | 作成日時:2022年3月22日 3時

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