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遠いところを見るみたいな目で俺を見て、いつもからは到底想像もできないような声を出す田村さん。
なんでだろうか、とても、とても。
儚く見えた。
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「失礼しまー、.....あれ、先生いねーや。皆川、そこ座ってー。」
「うん」
「湯たんぽいるー？」
「.....もらうわ。」
実際もう腹の痛みは治まってきてはいたけど、まだ田村さんと一緒にいたくて。
そんなこと言えるわけないけど、それでもこうでもしないとあなたとは一緒にいられる気がしない。
給湯用のポットの下に湯たんぽをおいてお湯を入れる動作は手慣れていて、やっぱり他にもたくさんの人間をここに連れてきたりしているのかと思って、少し寂しくなる。
彼女が人気者っていわれる理由もなんとなくわかった気がした。
「.....田村さん、」
「んんー？」
「今度なんか奢らせてえや」
「ええの？」
「俺、こんなんしてもらったん初めてやし」
「そっかー。じゃあコーヒーでええよ、今日な」
「.....了解です」
「ほんまにありがと、」
「いいえ。」
「なあ、田村さんて、やっぱりここに人連れてくること多いん？」
「ええー？こんなこと、みながわじゃないとせえへんよ。」
満面の笑みで放ったその言葉は、完全に俺をその気にさせた。
「あとー、」
「うん」
「.....これから、勇気って呼ぶな」
「.....！」
名前呼び。
でも確か彼女はクラスの中でも仲が良い男子のことを名字で呼んでいたはず。
これは、
これはもしや、
「.....期待してええってこと？」
「ふふ、それ以外やったら誰が今日のうちにコーヒー奢れなんて言うねん」
「.....田村さん、こっち来て」
「ん」
まんまとこっちに寄ってきた美しい女神は、俺の腕の中に収まった。
「...........えっ、ちょ、み、ゆ、ゆう」
「好きです、田村さん」
「なんで敬語なん、」
「照れ隠しせんでええねんで。ほら、田村さんも言うてよ？」
「.....私も好きで、す」
「うん。ありがと。」
「ゆーき、いつまでこのままなん」
「人入ってくるまで」
「鬼畜.....」
成績優秀で運動は少しだけ苦手な、剣道部主将の女の子。
顔も抜群に良くて、笑顔が国宝級で、ショートカットで明朗快活、ツッコミもうまくて、モテて、芯も強くて、潔くて、.....数え切れない魅力のある女神。
保健室の中での思い出は、パンドラの箱の中へ。
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かえで(プロフ) - 影片りなさん» 了解でございます！ちゃんと書きますのでお待ちください◎！ (2021年2月17日 23時) (
レス) id: a1f09f2903 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - ゆっくりで大丈夫です。見取り図の盛山さんで彼女が風邪引いて盛山さんが看病する話が見たいです。宜しくお願いします。 (2021年2月17日 23時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 影片りなさん» 考えてあるお話が多いので遅くなってもよろしければお願い致します！ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 90d3504a95 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - リクエストしても、いいでしょうか？ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやべ | 作者ホームページ：mobile.twitter.com/miyave_uratsuku
作成日時：2021年2月6日 2時
