百合の花【Lily】 ページ25
カラーの花や百合の花を連想すると、リリーさんが頭の中にでてくる。
カラーの花はそこらじゅうのイベントで咲いてるし会社の打ち上げとかでもよく見るからパッとすぐ連想されてしまう。
「この花ほしい人ぉ〜〜」
打ち上げが終わる頃、上司や同僚たちが会場の外に飾られていた花を分け始めていた。
今日は飲まないと決めていて、一人だけで会場中のオレンジジュースを飲み干したためもしかしたらオレンジジュースを飲んだ量でギネス獲れるかもしれない、とあほな事を考えていた。
ていうかお前ら、酔った勢いで花もらって。それすぐ枯らすんやろどうせ。
酔った連中の騒ぎが大きくなる前に帰ろう、と思っていた矢先に声がかかった。
声は同僚の坪内くん。
「ユリほしい人いますかあ〜〜〜？？？？」
そこまで大きい声じゃなかったので誰も気付いていないし、誰もほしがらない。
今頃もう部屋にいるであろうリリーさんの熱中症になった櫻井翔みたいな顔が浮かんできた。
.....いや、実は多分女のすっぴんの方が的確やろうけどな。
「坪内くん、もらってええ？」
「おー！田村ちゃん！！ユリ？」
「うん」
百合の花だけもらって無事に上司や同僚の集団から抜け出す。びっくりマークいっぱいの喋り方をするくらい酔っていたのにラッピングだけは完璧な坪内くんは流石だ。昔は花屋のバイトをしていたらしい。
ビニールのかさかさとした音を聞きながらホームで電車を待っていると、ポケットの中の携帯が着信音を鳴らした。
【着信:清水将企】
付き合い始めてからもずっと変えていない連絡先の名前。
少し嬉しくなって、電話をとった。
「もしもし。」
「あ、出た。何回電話した思てんの。」
「えっ、あれ、嘘やん電話してくれてた？」
「何回か。」
「うわーごめーん.....今日打ち上げあってん、いつもの時間で帰るから言うてへんかった.....」
「ふーん。会社の？」
「うん。」
「飲んだ？」
「今日は飲んでへんよ。」
「なんや、飲んでたら絶対抱けたのに。」
「なんちゅうこと言うてんねん。」
「いや、なんか今日は抱きたい気分やったから。
」
「リリーさん明日漫才7ステあるんやろ。」
「なんでそんな事まで覚えてられるん？」
「彼氏の予定やから。」
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かえで(プロフ) - 影片りなさん» 了解でございます！ちゃんと書きますのでお待ちください◎！ (2021年2月17日 23時) (
レス) id: a1f09f2903 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - ゆっくりで大丈夫です。見取り図の盛山さんで彼女が風邪引いて盛山さんが看病する話が見たいです。宜しくお願いします。 (2021年2月17日 23時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 影片りなさん» 考えてあるお話が多いので遅くなってもよろしければお願い致します！ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 90d3504a95 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - リクエストしても、いいでしょうか？ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやべ | 作者ホームページ：mobile.twitter.com/miyave_uratsuku
作成日時：2021年2月6日 2時
