声優オタクの声優さん ぱーと9

息抜き実川さん ページ27

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「あー、けんだ！ようこそ！ほら座って座って！！」


「ありがとー笑 にしても何そのテンション…」


「だって久しぶりじゃん！あ、何飲む？お酒だよね？」


「あーじゃあ……」




クリスマスなのにそれらしい事出来てなくて、申し訳なくて誰か呼ぶ？と提案したら快諾。
それで生放送終わりの大ちゃんとけんちゃんぬ誘ったら来てくれた。優しいねぇ……。

で、Aはというと久々にけんちゃんぬに会ったらしくテンションMAX。産休入る前から全然会ってないらしい。

大ちゃん？俺の隣で酒飲んでるよ。




「想像以上に元気じゃん………」


「あれ結構無理してるよ。本当は今すぐにでも寝たいって思ってる」


「寝させないの？」


「俺はそうさせたいんだどAが拒否った。
ずっと家で子育てしてると人に会わないからね。
久々に仕事仲間に会えるから、発散するんだって言ってた」


「そう言われると寝させられないねぇ笑」




そうやってそれぞれで談笑していると眠っていたあきちゃんがワッと泣き出した。
Aが動き出す前に立ち上がって抱きあげる。
Aはというと申し訳なさそうな、でも少しホッとした顔をしていた。

俺が家にいるんだから甘えてればいーの。




「あきちゃーん、パパと遊ぼっか」


「『あきちゃんはとぉっても可愛いですね〜♡翔ちゃんと同じくらい！』」




なっちゃんの声で話しかけてあげると、嘘のように泣き止んでパッと笑顔を浮かべる。
そうして俺の顔に手を伸ばしてもっともっとって。

それが愛おしくて天使みたいに可愛くて、ベタベタに甘やかしてしまう。
またなっちゃんの声で話しかけると今度は声を上げて喜んでくれた。




「……………お父さんしてる」


「紀章さんホントにお父さんだぁ！」


「娘はやらん！！！」


「まだ2ヶ月だよ」




だぁれが嫁にやるかっての。
あきちゃんはパパと結婚すんだから。

隣で大ちゃんが呆れてる気がするけど気のせい気のせい。




「だ、抱っこしてもいいですか！！？」


「ん、いーよ。でも機嫌大丈夫かな？」


「だいじょーぶだいじょーぶ。あきちゃんってば、良い声のおじさん好きだから。
イケメンおじさんのけんなら懐くよ〜」


「実川出来上がってんじゃん。あれこそ大丈夫？」


「うん、大丈夫じゃない」


「ちっちゃ！かわいい！！」




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